第33話 過度の友情(後編)
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俺の願いは虚しく、未遥は空っぽの目と共に顔を上げる
依然として表情は凍りついた笑みのまま
ドンッ
「なっ!!!!」
俺は未遥にされるがままに押し倒され、
両手をガッチリホールドされる
未遥のやつ....どこにそんな力持ってたんだよ!!
振りほどこうにも未遥の力は尋常じゃないくらい強く
男の俺でさえ動けない
「未遥!離せ!」
「大地.....くん.....ちゅつ」
俺は.....未遥とキスしてるのか?
ぐいぐいと自分の唇を押し付けてくる未遥に対し、俺はされるがまま硬直する。そのまま未遥は腕を離し、俺の首に手を回しながら、貪欲に貪るようなキスをしてくる
「んっ....ちゅうっ.......ちゅるっ.....」
フレンチなキスから一気にディープなものへ変わる
「ちゅっ!ちゅうっ!んはっ、ちゅるっんんっ!」
「っ!!!」
待て!未遥!!
驚きのあまり俺は束縛から解放されるべく藻掻く
だが藻掻いても藻掻いても未遥はキスを辞めようとせず、むしろさらに濃厚にキスを求めてくる
未遥は俺の口内に舌を侵入させ、唾液を送り続ける
息が続かなくなり《はぁっはぁっ》と吐息が俺の顔にかかる
「んんっ...ぷはっ!!!」
「はぁっ.....はあっ....」
さすがに未遥を酸素が足りなくなったのか一旦唇を離す
その時に垂れた唾液の糸が引いて、艶めかしさを感じさせる
死ぬかと思った
「はぁっはぁっ......ふふ、これで....大地くんは私のモノ....私の大地くん。嫌いだなんて言わせないよ?ははははっ.....」
一方未遥は嬉しそうににこにこ笑う
笑っているんだけど目は泣いていた
悲しいんだ......きっと彼女もわかっていたんだ
こんな事、間違ってるって
「ははっ.
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