第33話 過度の友情(後編)
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ったわけじゃない
話したところで過去を変えられるわけでもないし、何かできるなんて思っちゃいないから
「私は....大地くんと一緒にいたい。そんな何も知らない女なんかに渡したくない!!」
もしこれがいつもの未遥からの告白だったら
どうなっているのだろうか
恋愛が興味無いとはいえ、間違いなく未遥に惹かれていたのは事実だし自覚もしてる
俺は未遥の期待に応えると思う
それが未遥の望んでることだろうし、俺も心のどこかでは望んでるかもしれない
じゃあ....《今》の未遥は?
未遥は俺の事が好きだと言った
これは本心からの想いだ
だけどそれと同時に並べられる言動がわからない
大地くんは私のモノ
大地くんの笑顔は私だけに向けられていいもの
大地くんの隣にいていいのは私だけ
大地くんの優しさを受けるのは私だけ
どこか...焦っているように見える
誰にも渡したくない......そんな焦り
「何が....未遥をそこまで変えたんだ?」
「何も変わってないよ?私は私。大地くんの事が大大大大大大大大大大好きな大槻未遥だよ?」
「俺が知ってるの未遥はそんな笑い方や言い方はしない!!」
未遥が惨めで...可哀想に思えて思わず目を伏せる
だって......未遥は泣いてるんだ
しかもただ泣いてるんじゃない
歪な笑みを浮かべながら涙を流しているんだ
顔がくしゃりと歪み.....好意、悲愴、困惑、焦燥
様々な感情が入り乱れている
俺が......俺が未遥をここまで苦しめていたのか?
「大地くん....私を受け入れて....私は君がいなくてずっと寂しかったの。そして後悔したの。《ちゃんと想いを伝えておけばよかったな》って.....だから私は大地くんにこうして告白したの。私は大地くんが好き.....大地くんも私の事が好きよね?だってクリスマスのデート....私の誘いを快諾してくれたもん。クリスマスって大事な人と過ごす大切な1日だって知ってるよね?だから私とデートしてくれたんだよね?私の事が好きだから一緒に手を繋いでパフェ食べたり服を買ってくれたり、ゲーセンでプリクラ撮ってくれたり、お昼ご飯少し高いフレ
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