第32話 過度の友情(前編)
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く楽しそう、とても輝いて見えるの。μ'sの子達との出会いが大地くんを変えたというのはわかる......だけど大地くんをそこまで変える彼女達はなに?」
「何って.....《友達》に決まってるじゃん」
「《友達》......ね」
未遥はゆっくり俺から離れ、真正面から俺の目を捉える
「私じゃ......ダメだったの?」
「.....どういうことだ?」
「私じゃ.....あなたの傍に立つことはできないの?」
涙目で訴える未遥に顔を向けることはできない
未遥の気持ちを考えてこなかった俺自身が憎く、どのツラ下げて
未遥を見ればいいのか俺にはわからない
申し訳なさが胸いっぱいに広がる
「私はあなたの力になりたかった。初めて大地くんに出会い、話した日は入学式の時だよ。覚えてる?」
入学式?
あまりよく覚えてない
未遥と初めて話した日が入学式?
そうだったかな
「その顔、覚えてないって顔だね...大地くん、入学式初っ端から先生にこき使われていたね」
「あ、あぁ」
確かに俺はパシられた
学校の生徒指導の先生からあれ運べこれ運べこれはそこに置いておけと散々な入学式だった
そしてその隣には.....
「あ」
「ふふ....思い出してくれた?」
そうだ。俺が苦労してダンボールを5段積み重ねていた時、1人の女の子が助けてくれた
それが未遥だったのか
「あの一瞬でなんとなく思ったんだ。《この人、1人で抱え込んで苦労するタイプなんだな〜》って。その日からずっと大地くんを見てきた。」
「そうか....でも、どうしてそこまで俺の事を?俺と未遥ははっきり言って食堂の件まであまり関わりがなかった。なのに....」
言葉を遮り、彼女は続けた
衝撃的な一言を
「私はずっと1人で苦しんでる大地くんの傍で支えていたかった
大地くんの事が大好きだから」
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