第32話 過度の友情(前編)
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「.......大......地.....くん?」
「......未遥......か?」
噂をすればなんとやら
店の前で2人は出逢ってしまった
「なに.....してるの?」
「や!え、えっと....だな...CDを買いに...」
「そ、そうだよね!CDショップだもん!当たり前だよね!」
「お、おう!」
なんともぎこちない会話が続く
お互い衝撃のあまり気が動転している
なにか....なにか話題は無いだろうか
頭をフル回転させるも一向にいい話題が見つからない
....そうだ
「な、なぁ未遥」
「な、なに?」
「もし.....よかったらさ.....家に...来ない?」
何を言ってるんだろう俺は
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
正直失敗したかもしれない
あれから大体20分くらいして俺の家に着き、お茶とお菓子を出したのはいい。そこから一言も話せない状態でいた
いや、正確に言うと話したくてもお互い遠慮して話せない、というとが正しい
とにかく、この空気を変えたい
未遥は俺をチラチラと見て、目が合うとさっと顔を隠す
または部屋をぐるりとまじまじ見つめるかと2つの行動をとっていた
前にもことりを部屋の中にいれたことがあったが、それと同じことをしているから多分「この部屋何も無い」とか思ってるんだろうなぁ....
あまりの空気の悪さに1つ咳払いをしてコップに口をつける
「お茶.....いるか?」
やっと出た言葉が相手を気遣う言葉
「え?う...うん、ありがとう」
未遥は残りのお茶を飲み干し、新しく俺がコップに注ぐ
「あの、さ..」
「ん?」
「あんなに私達...仲良かったのに考えてみれば私が大地くんの家に来たの、初めてだよね?」
さっきの俺の言葉がきっかけで未遥が少し躊躇いながらも語り出す
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