第32話 過度の友情(前編)
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くか
「すみません、CDを予約した笹倉ですが」
俺は予約した時にもらったレシートを店員に見せ、「しばらくお待ちください」と言ってから店員は奥へ消えた
言葉通り、しばらくしてからCDと特典のクリアファイルを片手にやって来た
「こちらでよろしかったですか?」
「はい」
〜☆〜
「ありがとうございました〜!」
さて....帰るか....
いろいろ考えなきゃいけない事もあるし
副会長の件、μ'sのこれからの日程、そして.....
「何か....きっかけないかなぁ.....」
俺の記憶について
今の今まで記憶についてこれっぽっちも考えて来なかった
そりゃ戻って欲しいとは思ってたけど、日常生活に支障はなかったし、記憶が無いからといって不便ではなかった
ところが、最近....この春音ノ木坂に来てからというもの妙にキリキリ頭を締め付ける感覚に襲われる
悪夢なんてしょっちゅう見るようになった
そして.....さっきの話にも出た《殺人》について
「記憶.....思い出したくねぇな....なんか怖い」
もし.....西井があの時言ってた事が本当なら由々しき事態である
思い出してしまったら....果たして俺は俺でいられるのだろうか
思い出したところで一体どうしようというのだろうか
「それに、あの穂乃果似の少女も気になるしな」
ありえない.....とは言いきれない
今の穂乃果がそのまま小さくなったのがあの少女に物凄く似てるからだ
「ちっ...考えたところで仕方ない....口を割らないとは思うけど後で母さんに聞いてみるか」
俺は自動ドアの前に立ち、勝手に開くのを待つ
その時、入口から1人の女子高生がやって来た
二重で青紫色の瞳はこっちを捉え、肩までかかるその藍色の髪
そして俺が前まで通っていた高校の制服
身長は.....凛と同じくらいに見えるから155といったところ
.........あ......どうしてだ?
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