第3章:再会、繋がる絆
第53話「堕ちた天巫女」
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だろう。...そうなれば、司さんがどうなるか分からない。ここは...。)」
迫りくる触手を、大きな剣を創造して縫い付けるように刺して止める。
その傍らで、僕は念話を繋げる。
「『全員に通達!生半可な攻撃をしてても、瘴気は強くなるだけだ!一斉に超強力な攻撃をぶち込まないと、この瘴気は突破できない!』」
『魔力の密度がさらに増大!優輝君の言うとおり、一斉攻撃じゃないと、意味がないよ!』
僕の念話と共に、エイミィさんからもそんな通信が入る。
...相変わらず、ノイズ混じりなのも余計にヤバさを引き立てている。
「『クロノ!』」
『...ああ。フェイト、奏、シグナム、優輝、葵は遠距離組に回ってくれ!全員で一点に集中した強力な魔法を叩き込む!...残りの陽動組は引き続き囮になってくれ。無茶はするなよ?』
「『了解!』」
クロノの指示通り、僕と葵は遠距離組がいる距離までメタスタスで転移する。
引き抜かれた面子は誰もが一点集中な砲撃が放てる者だ。
葵の場合は椿とユニゾンする事による威力の底上げだろう。
「『クロノ!撃ちこむための場所は?』」
『今こっちで割り出し中...椿ちゃんの所がちょうどいいよ!』
クロノにどこがいいか聞くと、エイミィさんからそんな通達が入った。
...流石椿。弓術士としてのポジションが分かってるな。
「っと、ここか。」
「...来たわね。」
ついた場所は、ギリギリ防衛機能の範囲外の高台だった。
確かにここなら全員の魔法が届くな。
「念話の声、一応聞こえていたわ。一番乗りはやっぱり優輝たちだったわね。」
「え?念話を...?椿って、魔力がなかったはずじゃ...。」
そう思って解析魔法を掛けると、微弱...それこそ雀の涙程の魔力でしかないが、椿はリンカーコアを持っていた。
...なんで?
「なぜか聞こえたのよ。まぁ、今まで何度も魔法に関わって来たし、それで順応でもしてしまったんじゃない?」
「...まぁ、今は気にしてられないか。」
次々と集合してくるのを余所に、僕はグリモワールを開き、五芒星を描くように魔力の結晶を浮かべる。
「...それは何かしら?」
「ちょっとした増幅装置です。この術式を起動させるにも結構魔力を使うので...。これを通して魔法を使えば、さらに威力が増すはずです。」
いつの間にかプレシアさんとリニスさんが来ていて、プレシアさんが五芒星について聞いてきたので答えておく。
「それと、全員にこれを。」
「これは...。」
「魔力の結晶です。カートリッジには劣りますが、それで魔力を増幅できます。」
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