暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第3章:再会、繋がる絆
第53話「堕ちた天巫女」
[8/11]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
だろう。...そうなれば、司さんがどうなるか分からない。ここは...。)」

  迫りくる触手を、大きな剣を創造して縫い付けるように刺して止める。
  その傍らで、僕は念話を繋げる。

「『全員に通達!生半可な攻撃をしてても、瘴気は強くなるだけだ!一斉に超強力な攻撃をぶち込まないと、この瘴気は突破できない!』」

『魔力の密度がさらに増大!優輝君の言うとおり、一斉攻撃じゃないと、意味がないよ!』

  僕の念話と共に、エイミィさんからもそんな通信が入る。
  ...相変わらず、ノイズ混じりなのも余計にヤバさを引き立てている。

「『クロノ!』」

『...ああ。フェイト、奏、シグナム、優輝、葵は遠距離組に回ってくれ!全員で一点に集中した強力な魔法を叩き込む!...残りの陽動組は引き続き囮になってくれ。無茶はするなよ?』

「『了解!』」

  クロノの指示通り、僕と葵は遠距離組がいる距離までメタスタスで転移する。
  引き抜かれた面子は誰もが一点集中な砲撃が放てる者だ。
  葵の場合は椿とユニゾンする事による威力の底上げだろう。

「『クロノ!撃ちこむための場所は?』」

『今こっちで割り出し中...椿ちゃんの所がちょうどいいよ!』

  クロノにどこがいいか聞くと、エイミィさんからそんな通達が入った。
  ...流石椿。弓術士としてのポジションが分かってるな。



「っと、ここか。」

「...来たわね。」

  ついた場所は、ギリギリ防衛機能の範囲外の高台だった。
  確かにここなら全員の魔法が届くな。

「念話の声、一応聞こえていたわ。一番乗りはやっぱり優輝たちだったわね。」

「え?念話を...?椿って、魔力がなかったはずじゃ...。」

  そう思って解析魔法を掛けると、微弱...それこそ雀の涙程の魔力でしかないが、椿はリンカーコアを持っていた。
  ...なんで?

「なぜか聞こえたのよ。まぁ、今まで何度も魔法に関わって来たし、それで順応でもしてしまったんじゃない?」

「...まぁ、今は気にしてられないか。」

  次々と集合してくるのを余所に、僕はグリモワールを開き、五芒星を描くように魔力の結晶を浮かべる。

「...それは何かしら?」

「ちょっとした増幅装置です。この術式を起動させるにも結構魔力を使うので...。これを通して魔法を使えば、さらに威力が増すはずです。」

  いつの間にかプレシアさんとリニスさんが来ていて、プレシアさんが五芒星について聞いてきたので答えておく。

「それと、全員にこれを。」

「これは...。」

「魔力の結晶です。カートリッジには劣りますが、それで魔力を増幅できます。」

  全員
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ