第3章:再会、繋がる絆
第53話「堕ちた天巫女」
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未だに王の財宝を射出しまくっている王牙の後ろに回り込み、手刀で気絶させる。
魔力で衝撃を徹していたからいとも簡単にそれを成せた。
「『クロノ!送ったぞ!』」
『ああ、今来た。後は頼んだぞ。』
転移魔法で王牙をクロノの所に送り、再び襲ってきた触手を避ける。
「避けるだけならリヒトじゃなくてもできる...なら、シャル!」
〈承知しています。〉
宙返りの要領でさらに触手を避け、手元にシャルの杖形態を出現させる。
それを握り、棍の要領で避けた触手を断ち切る。
「面子は揃った。...行くぞ!」
〈“Magie Waffe”〉
魔力で赤い大剣――シュネーや緋雪が良く使っていた形態――を作り、空を駆ける。
途中、触手が襲ってくるが、全部ステップで回避する。
「(あの瘴気は生半可な攻撃じゃ、当然貫けない。なら、少しでも攻撃を徹せるように、僕ら陽動組で穴を開ける!)」
何度も椿の矢や、なのはの砲撃が瘴気の塊に直撃しているが、どう見てもダメージがあるように見えない。
だから、僕らで“道”を作る方が良い。
「『葵!』」
『了解!」
念話で葵に声を掛けると、返事の途中で隣に並ぶように転移してきた。
そのまま、僕らは瘴気の塊に接近し...。
「「はぁああああっ!!」」
ただ、魔力を込めて斬りまくる!!
一撃必殺な攻撃でも、正直効果が薄い。
だから、効果が薄くても連撃を繰り返した方が効率は良い。
「(だけど...。)」
「(それでも...。)」
僕らを排除しようと瘴気が襲ってくる。
それを、互いに庇うように切り払いながら、攻撃を続ける。
「「(...びくともしない...!)」」
僕ら以外にも、遠距離組が何度も攻撃を放っている。
織崎も隙を見て反撃ぐらいはしているだろう。
椿に至っては、僕らの連撃の合間を縫うように矢を同じ箇所に当てている。
...それでも、瘴気は一切晴れない。
「(瘴気の魔力を片っ端から吸収してそれで攻撃してるのに...!)」
「(一向に変化がない...!それどころか...!)」
今までと違い、大木程の太さの触手が襲ってくる。
さすがにそれは切り払えず、ついに僕らは間合いを離してしまう。
「どんどん...強大になっている...!?」
「まずいよ優ちゃん...!」
大木程とは言わないが、それでも切り払えないほどの太さの触手が襲ってくる。
それらを、僕らは逸らしながらも避ける。
「(瘴気は段々と強くなっている。悠長に斬っていても、それ以上のスピードでパワーアップする
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