暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第3章:再会、繋がる絆
第53話「堕ちた天巫女」
[6/11]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
っ!?」

「って、やっぱりか!!」

  王の財宝で射出された武器群は、瘴気の触手で横から叩き落される。
  そのまま王牙に触手が迫った所で...。

「させるかよ!!」

〈“Aufblitzen(アォフブリッツェン)”〉

  僕が一閃して断ち切る。

「なっ...!?貴様!!」

「連携を取れ馬鹿野郎!人間一人の力でどうにかなる代物じゃない!!」

「かやちゃんは援護頼んだよ!あたしが引きつけてくる!」

   ―――“戦技・大挑発”

  怒鳴るように王牙に言う僕を余所に、椿は弓で狙える場所へ。
  葵は葵で霊力と魔力を膨れ上がらせ、注目を集める。

「うるせぇ!俺一人で十分だ!俺はオリ主だからな!」

「一人では敵わないと理解しろバカ!」

  葵が引きつけてくれても、それでもここは陽動組が動く領域。
  結構近い位置なため、まだ僕らを狙って瘴気が攻撃してくる。

「はっ、しゃらくせぇ!!....なっ!?」

「馬鹿の一つ覚えかよ!リヒト!」

Jawohl(ヤヴォール)!“守護せし七つの円環(シュッツ・アイアス)”!〉

  ちょうど七方向から攻撃が来ていたので、それぞれを花弁を模した障壁で防ぐ。
  だが、防ぎきると同時に障壁は割れる。

「...相当、強固な障壁なんだがなぁ...。」

  魔力も結構使う魔法なのに、たった一撃で破られた事にちょっと泣きたくなる。
  ...まぁ、そんな暇はないんだけどね。

「邪魔するんじゃねぇ!」

「さっきのを防げなかった癖に何言ってんだよ...。」

「はっ!あんなもん、オリ主の俺には通用しねぇよ!」

  ダメだこいつ。作戦をぶち壊しにかかってやがる...!

「『クロノ!王牙をどうすればいい?一人で突っ走ってばかりだ!』」

『なっ!?...ああもう、あいつは...!』

  またもや飛んでくる触手の攻撃を、創造した剣を射出してなんとか打ち消す。

『説得は?』

「『無理!言う事一つ聞かない!』」

『....気絶させてこっちに送ってくれ。...火力には期待してたんだが、このままじゃ被害しかでない。』

  唸るように悩んだ後、クロノはそう言ってきた。

「『了解。いい加減学習してほしいよな。』」

『全くだ。』

  とりあえず念話を切り、触手を魔力を込めた鋭い一閃で相殺。
  それと同時に、遠い所から光を帯びたいくつもの矢が飛んでいく。

「(椿か...。それに...。)」

  さらに、そこから桃色の砲撃と白銀の砲撃が飛んでくる。
  なのはとはやての砲撃魔法だろう。

「(攻撃が一瞬止まった!今の内に...!)」

  
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ