第3章:再会、繋がる絆
第53話「堕ちた天巫女」
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っ!?」
「って、やっぱりか!!」
王の財宝で射出された武器群は、瘴気の触手で横から叩き落される。
そのまま王牙に触手が迫った所で...。
「させるかよ!!」
〈“Aufblitzen”〉
僕が一閃して断ち切る。
「なっ...!?貴様!!」
「連携を取れ馬鹿野郎!人間一人の力でどうにかなる代物じゃない!!」
「かやちゃんは援護頼んだよ!あたしが引きつけてくる!」
―――“戦技・大挑発”
怒鳴るように王牙に言う僕を余所に、椿は弓で狙える場所へ。
葵は葵で霊力と魔力を膨れ上がらせ、注目を集める。
「うるせぇ!俺一人で十分だ!俺はオリ主だからな!」
「一人では敵わないと理解しろバカ!」
葵が引きつけてくれても、それでもここは陽動組が動く領域。
結構近い位置なため、まだ僕らを狙って瘴気が攻撃してくる。
「はっ、しゃらくせぇ!!....なっ!?」
「馬鹿の一つ覚えかよ!リヒト!」
〈Jawohl!“守護せし七つの円環”!〉
ちょうど七方向から攻撃が来ていたので、それぞれを花弁を模した障壁で防ぐ。
だが、防ぎきると同時に障壁は割れる。
「...相当、強固な障壁なんだがなぁ...。」
魔力も結構使う魔法なのに、たった一撃で破られた事にちょっと泣きたくなる。
...まぁ、そんな暇はないんだけどね。
「邪魔するんじゃねぇ!」
「さっきのを防げなかった癖に何言ってんだよ...。」
「はっ!あんなもん、オリ主の俺には通用しねぇよ!」
ダメだこいつ。作戦をぶち壊しにかかってやがる...!
「『クロノ!王牙をどうすればいい?一人で突っ走ってばかりだ!』」
『なっ!?...ああもう、あいつは...!』
またもや飛んでくる触手の攻撃を、創造した剣を射出してなんとか打ち消す。
『説得は?』
「『無理!言う事一つ聞かない!』」
『....気絶させてこっちに送ってくれ。...火力には期待してたんだが、このままじゃ被害しかでない。』
唸るように悩んだ後、クロノはそう言ってきた。
「『了解。いい加減学習してほしいよな。』」
『全くだ。』
とりあえず念話を切り、触手を魔力を込めた鋭い一閃で相殺。
それと同時に、遠い所から光を帯びたいくつもの矢が飛んでいく。
「(椿か...。それに...。)」
さらに、そこから桃色の砲撃と白銀の砲撃が飛んでくる。
なのはとはやての砲撃魔法だろう。
「(攻撃が一瞬止まった!今の内に...!)」
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