第3章:再会、繋がる絆
第53話「堕ちた天巫女」
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ョックを受けてるフェイトと奏を余所に、僕は瘴気の魔力を見て顔を顰める。
「....とりあえず、クロノ達と合流よ。」
「分かってる。方向は...近いな。」
クロノ達が集まっている場所を僕は探知する。
「(これからどうするべきだ...?)」
1個でも危険な代物が25個全て集まり、それら全てが災厄を振りまいている。
そして、その中心にはよりにもよって司さん。
正直、考えを放棄したいくらいやばい状態だ。
「(...とにかく、クロノと合流が先決だな。)」
そう思いつつ、僕らはメタスタスでクロノの下へと飛んだ。
「クロノ!」
「っ!?優輝か!あれはどういう事だ!?何が起きている!?」
僕がいきなり現れた事に驚くクロノだが、すぐに瘴気の事を聞いてくる。
「...詳しくは分からない。...けど、あれはジュエルシードと司さんだ。」
「なっ...!?」
...そういえば、集落の人もいるここは被害がないな...。
結構あの瘴気から離れてる場所だが、あっちからも普通に確認できるような...。
「どうして司が!?」
「...分からない。けど、司さんの能力は感情に左右されるだろう?...つまり、あれは...。」
「司の...負の感情とでも、言うのか...?」
「...さすがに、ジュエルシードで増幅されてると思うけどな。」
しかし...魔力の波動がここまで...。
緋雪の時よりも、強大だな...。
「司は...司本人は?」
「...遠目だから分からなかったけど、多分、意識はない。あっても何もできないだろう。」
「そうか...。」
クロノは少し考えて一度アースラと通信を繋げる。
「エイミィ、アリシア。そっちからはどう見える?」
『....なんというか...ジャミングが掛かってるみたいだよ。』
『それに、魔力量は計測不能だよ!』
少しノイズ混じりにエイミィさんとアリシアの通信が聞こえる。
「...クリム・オスクリタは?」
「悪い、攻撃を受けた時に一緒に吹き飛ばされた。ここから反対側の遠くの森に吹き飛ばされたから、探すのには手間がかかる。」
「そうか...。」
クロノがどう動くか考える。
僕も、どうするべきか思考を重ねる。
「(あの瘴気はさっきは攻撃してきたけど、今は襲ってこない。さっきと今で違うのは...人数と距離ぐらいか。人数はまず関係ないだろうから...距離か?)」
どう動くかはクロノに任せ、僕は瘴気の特徴を解析する。
あの瘴気は負の感情を魔力に乗せたモノで、今はこちらを攻撃してこない。
「(...そう
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