第31話 Past Memory 4
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初対面だし、気のせいか
「あ?なんだてめぇ......今俺が並んでんだろ〜がよ」
お約束というか.....ホクロの奴は俺の前に立ちはだかる
「陰キャみたいなお前は後からだよボケ!」
「いった!なにすんだよ!」
ピアス痕跡の奴に押され、2,3歩後ろに下がる
「うっせんだよ!てめぇは後からだ!」
厄介な奴らに絡まれたなと心の中で溜息をつく、かと言って他に打開する方法もない
「お前らが金を払えばすぐ済む事だろ?」
「あぁ?ンだとコラ.....」
正論を言ったつもりがどうやら、火に油を注いでしまったらしい
眉間にしわを寄せてホクロ野郎が近づく
「なんだよ.....ほら、俺の後ろにも他に学生いるんだ。いい加減にしろ」
「ちっ....」
「え?」
気がつけば俺の視界の先は天井だった
そして、俺は何故か床に這いつくばっているようだ
あれ?俺さっきまで立ってて、アイツらと口論なってたよな?
どうして床に寝てんだ?
俺はこの時は初めて殴られていたことに気づいた
右頬と脇腹に激痛が走る
「ってぇ.......」
「てめぇ生意気なんだよ.....ゴミの分際で」
ゴスッ
「ぐうっ!」
腹を圧迫され、胃液が逆流しそうになるもなんとか堪らえる
息苦しかった
周りの生徒達が悲鳴を上げたり、「先生呼んで来い!」と、指示する声も聞こえる
「お前......俺に向かってなんだよその態度は....あぁ?」
襟元を掴んで無理矢理上半身を起こされる
「......」
「シカトしてんじゃねぇよ.....なぁおい!!」
ガンッ!
「.......く、くそ......」
正直展開が急過ぎて思考と身体が追いついていない
だから、彼の返答に答えようにも答えられない
しかも、殴られるなんて経験したのは初めてだ
耐久の無い俺にとってすでにノックアウト寸前だった
足が.....床
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