第31話 Past Memory 4
[14/16]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
とない事言われるも.....黙る事しかできなかった
隣で目に涙をうっすら浮かべ方を震わせる未遥
照澤と西井は「やった」とばかりに満面の笑みを浮かべている
ゲスのような笑いに怒りを覚えた
周りの連中はこぞって根掘り葉掘りブツブツ呟いている
『お前らが付き合わなければこんな事にはならなかった』
『結局は笹倉が悪い、嫌がる大槻さんを無理矢理彼女にしたんだ』
「なぁ笹倉大地」
西井の声のトーンは1オクターブ下がる
それは、話の話題を変えるような合図のように思えた
「俺が何故お前の事を邪険にするか考えたことあるか?」
「何故って....春の食堂の1件があったからだろ?」
「......」
俺が考え得る理由なんてこれしか浮かばない
彼の攻撃対象になった輩なんてごまんといる
その理由がとてもくだらないものもあればそうじゃないものもある
ただどんな理由であろうと、西井らに狙われれば辛い思いをするのは同じだった
はっきり言って目障りだった
たかがちょっとした揉め事から始まった奴の嫌がらせ
「違う.......お前、ふざけてるのか?」
だけど何故だろうか
この拭いきれない恐怖心はどこから来てるのか
「ど、どういうことだ?」
「6年前のこの時期.....お前は何をした?」
直後、周りの生徒何人かが青ざめた顔で俺《だけ》を凝視する
6年前....小学4年のこの時期......わからない
俺はこの時なにをしたんだ?
コイツとそもそも接点があったのか?
「まさか.....忘れたわけじゃないだろうな!《アレ》だけのことをして!!《アレ》だけの犠牲者を出して!!挙句の果てには俺の兄貴まで殺しやがって!!それでお前だけ何故のうのうと生きてんだよ!!!」
なん.......だっ....て?
俺が......殺した?
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ