第31話 Past Memory 4
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全くもって意味がわからない
俺はともかく、何故未遥までなんだ?
「どうしよう......大地くん」
「わからねぇ.....だけど、下手に行動起こさない方がいいかもな。」
「私、なにか悪いことしたかな」
不安そうに俺に寄る未遥の頭を撫でる
「お前が人に嫌がるようなことする人間じゃないってのは俺がよくわかってる。心配すんな」
「うん.....ありがと」
だからこそ、謎なんだ
未遥は女子とはもちろん仲がいい
男子とは相変わらずアレだけど、害になるようなことは一切していない
いくら苦手だからといって愚痴を零したりなんてしてないし、
俺の前でさえもそんなことは言わない
だから女子から嫌われるなんてことは勿論、男子からそう思われるなんてありえないんだ
.......と、なると......この状況を引き起こした要因の奴らがいる
「よぉお二人さん〜....相変わらずラブラブっすねぇ〜!」
この、人を見下すように気持ちの悪い喋り方をする知り合いなんざアイツしかいない
「どうだ?この状況を目の当たりにしてどんな気分だ?」
そして俺のやる事ほぼすべてを妨害してくる奴は面白い玩具を見つけたように心底楽しそうに笑みを浮かべている
「....やっぱり西井と照澤か。毎度毎度ごちゃごちゃうるせぇな」
「てめぇこそ目障りだ。どんなに俺と愁季で邪魔しても仕返し一つしてこないとか.....もうちょっと骨のある奴かと思ってたんだけどな〜」
「ねぇねぇ!この前の学祭の火事を見てどう思った?怒りを覚えた?へへっ!」
やはり10月頃にあった学祭の件もコイツらだったか
俺らのクラスは模擬店で焼きそばとお好み焼きを販売していた
その時に控え室から火が引火し、すぐ消したものの
ちょっとした騒ぎとなっていた
それだけじゃない
テストの点数もどこをどうやったのか知らないけど、細工により下がっていたり、はたまたカンニングしたと教師陣から誤解されたり
あの日.....春に食堂でひと悶着起こしたあの時から理不尽な出来事が続いていた
心の底ではまぐれだと思っていたが、次第に手口が薄くなり
誰がやっているのかも何となくであるが気づいていた
「で、今回の目的はなんだ?」
呆れてものも言え
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