第四章 再開
第30話 戻って来た日常
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日本全国どこに行ってもその景色ばかりだろうか
6時間目の授業に集中できるわけでもなく、俺....笹倉大地(ささくらだいち)は目の前にあるセンター模試テキストと外の景色を交互に見ながら
「ふぅ.....」と溜息をつく
暇だな.......
ちらりと振り向くと、大抵の生徒は真面目に授業を受けている
先日、席替えをして俺は窓際になった
それはとても嬉しいことだった
それと同時に厄介な奴も近くなってしまった
高坂穂乃果(こうさかほのか).......
俺の隣でグースカピースカいびきをかいて寝てる奴がそうだ
コイツは1時間目からぶっ通しで寝ている気がする
起きていたのは昼休みと5時間目の体育だけじゃなかっただろうか...
いくらクラスメートだからといって穂乃果の将来が心配になった
考えるより先に行動にうつす事が多々あり、ことりや海未だけでなくμ'sの、みんなに迷惑をかけてしまう。
だけど持ち前の太陽のような笑顔やサイドポニーをぴょんぴょん揺らしながら上目遣いをされると怒るに怒れない
そして俺の前の青みのかかったストレートの長い髪の大和撫子系女子は
園田海未(そのだうみ)という。
海未は頭もよく運動もなかなかやる万能な女の子である
しかも弓道部と《ある部》を兼部しているところがすごいと思う
海未は熱心に教師よ話を聞き、きちんとノートに自分なりにまとめている
前に海未のノートを見せてもらったことがあるが
それは素晴らしいものだった
この俺も絶賛したんだからな
でもこの子....すごく恥ずかしがり屋でいつも穂乃果やことりの後ろに隠れているんだよな
《ある部》で克服できればいいなと思っていつも見守っている
とかいいつつ、1人になると鏡の前で可愛く見える練習してたり、妄想の中で《ラブアローシュート》というものを編み出したアグレッシブなところもある。
だけど実際やったこともないので、よくわからない
PV内ではほぼ毎回の確率で投げキッスをしているのは事実だ
そして、海未の隣で教科書こそ開いているものの、服飾系の雑誌を見てニコニコ微笑んでいる女の子は南ことりという。
マイペースでふわふわしていて俺の中では《天使》として崇めている
人に左右されることが多く、よく海未と穂乃果のなだめ役をしている
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