第29話 二つの存在(後編)
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「穂乃果ちゃん、連絡きたよ」
「え?あ、ほんとだ」
緑の連絡アプリが反応を示していた
こんな時になんだろうと思い、スマホを起動する
希ちゃんからだ
To 希ちゃん
早く戻って来ないとオシオキや♪
みんな待ってるで〜!!!
あ、ちゃんとことりちゃんも一緒にね!
思った以上にお客さんいるんよ!
早く始めよ!
μ'sのライブを!
「「......え?」」
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To 絵里さん
ことりはもう大丈夫よ
あなたは?
絵里さんからの通知に返信せず、俺は電源をきってポケットの奥に無理矢理押し込む
放課後の教室には俺一人
妙に孤独感を感じながら窓を眺める
無事彼女達は再結成を果たした
安堵しているはずなのに辛さは消えない
もうこれ以上彼女たちの羽ばたく姿を近くで見ることができない
まだここにいたい
ガキじゃあるまいし、いい加減立ち去るべき
な、はずなのに教室を出たり入ったりを繰り返してる
「諦め悪いよな....」
自虐気味に呟く
講堂に人集りが出来ている
その中にここの生徒だけじゃなく、大人は子供、中学生がちらほら
「あれは....雪穂ちゃんと亜里沙ちゃん?」
とてもワクワクした表情で中へ入っていくのを見かけた
そもそも何故ここに一般人がいるのかわからない
「.....関係ないか」
どうせもうここから居なくなる身
ここでイベントが起ころうが関係ない
「あら?笹倉くん」
「へ?」
理事長がドアの横で心配そうに見つめる
「見に行かなくていいのですか?」
「何をやっているんですか?」
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