第29話 二つの存在(後編)
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それは、大くんがメイド喫茶でことりちゃんと遭遇した次の日、神社でことりちゃんが告白した内容だった
「確かにことりちゃんは穂乃果の様に何でもかんでも突っ走っちゃって、みんなに迷惑をかけるようなことはしない。海未ちゃんの様に穂乃果を叱るようなこともしないね。だけど、それでも、ことりちゃんは凄いなって思うんだ」
「私.....が?」
「うん!優しくて明るくてお裁縫ができて....周りをよく見てるところとか....穂乃果だけじゃない、海未ちゃんも大くんもみんなみんなことりちゃんの作る衣装大好きなんだよ!!」
「っ!!」
衣装を作ることりちゃんの姿はとっても楽しそうでついも花歌を歌いながらせっせと繕っている
ことりちゃんがいるから穂乃果達は頑張れるんだよ?
穂乃果はぎゅっと、ことりちゃんを抱きしめる
「穂乃果はずっと....これからもことりちゃんの衣装を着たい!ことりちゃんの作る可愛い衣装でスクールアイドルを続けたい!!!ことりちゃんと一緒に!!!!」
ボロボロと涙を流し始めた
トパーズ色の瞳から大きな雫が1つ、また1つこぼれ落ちる
穂乃果はそれを手で拭い、こう告げる
──────お願いことりちゃん....行かないで?
と。
「うっ....ううっ.....」
「え?ことり......ちゃん?」
ことりちゃんは穂乃果から離れ、手でゴシゴシも涙を拭う
「....穂乃果ちゃんのバカぁ...」
「ふぇ?」
「私だって....私だってみんなとずっとずっといたいよぉ〜。離れ離れなんて嫌だよぉ〜!ごめんね....ごめんね穂乃果ちゃん!私、私ぃっ!!」
穂乃果はことりちゃんの想いが聴けて嬉しかった
だから、飛行機が飛び立っても尚、その場で2人で泣き続けたんだ....
ねぇ....大くん
大くんは今、何を考えてるの?
穂乃果はね.....
〜♪♪
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