第29話 二つの存在(後編)
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「.......くす」
え?海未....ちゃん?
「ふふ....あははははっ!!」
真面目な話をしたいるのに何故か海未ちゃんは笑い出した
そのせいでちょっと顔が赤くなる
「なんで笑うの!?海未ちゃ〜ん!」
「あはは....ご、ごめんなさい」
謝るけど、お腹を抱えて笑っている
「でもね、はっきり言いますが.......穂乃果にはずっと前から迷惑をかけるかけられっぱなしですよ?」
「え?」
そうだっけ?記憶にないので辿ってみる....けど、やっぱり覚えてない
「ことりとよく話していました。穂乃果と一緒にいるといつも大変な事になると。」
話しながらゆっくり階段を降りてくる
その表情はとても嬉しそうにしていた
「どんなに止めても夢中になったら何にも聞こえてなくて。大体スクールアイドルだってそうです.....私は本気で嫌だったんですよ?知ってましたか?」
「海未ちゃん.....」
「どうにかして辞めようと思っていました。穂乃果の事恨んだりもしましたよ?もちろんあそこで背中を押した大地にも、ですけど」
「ご、ごめんね......」
嫌そうにしていたのは知っていたけど、いつもの照れかなと思ってあんまり気にしていなかったな〜
「ですが、穂乃果は連れていってくれるんです」
「どこに?」
「私やことりでは勇気が無くて行けないようなすごいところに!」
ニコリと微笑む海未ちゃんはステージに上がり
まっすぐ穂乃果のことを見つめる
「私が穂乃果を叩いたのは穂乃果がことりの気持ちに気づかなかったからじゃなく、穂乃果が自分の気持ちに嘘をついているのがわかったからなんです.....穂乃果に振り回されるのはもう慣れっこなんです♪」
楽しそうに語る様子を見て穂乃果も嬉しくなる
そうなんだ......穂乃果の事をそうやって支えてくれてたんだね?
「だからその代わりに連れていってください!わたし達の知らない世界に!!!!」
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