第29話 二つの存在(後編)
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ょうか?経緯を説明してもらいたいです」
「ふむ...そちらの会長..絢瀬と申したかのう?あと、副会長の東條がわざわざこっちに来てくれたんじゃよ」
絵里さんと希が向こうに!?
なんでまた...そんなとしてるんだよ
「彼女達の真剣に訴える眼差しに圧倒されてな〜音乃木坂で君の存在が必要なんだと言っておったのじゃ。スクールアイドル《μ's》の事はよく存じておる。うちの学生も君達のファンが多いからの」
「し、しかし!それでは貴校の--「君の能力には目を見張るモノがある。全国模試毎回トップ10に入る事は至難の事じゃ。確かに君がその成績をコチラで発揮してくれると我が校の認知度はさらに上がる」
「で、でしたら尚のこと!」
「だがな」
宍戸理事長は俺の言葉を遮り、間を置いて俺に質問する
「笹倉くんはこっちにきてやりたいことはあるのか?」
「っ.....!」
「どうなのじゃ?」
俺が向こうに行けば勉強一本に時間を注ぐことができる
だけどそれは恐らく去年と同じ結果になるだろう
お互いをライバルと見なし、敵同士距離を置く
お互いを見下し、お互いを蔑む
妬み、憎み、そしてお互いを信用しなくなる世界
それが嫌で耐えられなくて逃げ出したんじゃないか
ここは平和だった
独学の道を選んだのも俺だし、なにより暖かった
みんなが音乃木坂の為に廃校をなんとかしようと立ち上がり、
一心で物事に立ち向かう姿勢
それこそ、俺の居たいと思った世界
そんな中で、俺が見つけた
俺自身の居場所、やりたいこと
..........俺は感謝しなきゃいけないな
俺を救ってくれた《9人の女神》に
「俺のやりたい事は、ここで....音乃木坂学院の一生徒として、学校生活を送り、《μ's》の支えとしてみんなと共に有ることです」
見つけた.....俺のやりたい事
「.....笹倉の意志を確認した!」
「宍戸理事長、ありがとうございました.....」
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