第29話 二つの存在(後編)
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「待ってーーーーーーーー!!!!!」
まだ諦めたくない
みんなと歩く道を!!
「ほの......か.....みんなも..」
「はぁ....はぁ.....行っちゃ....ダメだよ」
「え?」
「大地、私達には貴方が必要なのです」
「私は別にどっちでもいいけど、みんなにとっては死活レベルなの」
「あ〜!真姫ちゃん素直じゃないにゃ〜」
「う、うるさい///」
「でもみんな気持ちは1つです。大地さんにずっとわたし達の側で見守って欲しいです」
俺はゆっくりとみんなを見渡す
俺に残って欲しい
私達のことを支えて欲しい、と
私達の頑張る姿を一番近くで見て欲しいと
言葉にしなくても、表情、目、雰囲気がそう語っている
「....俺だって」
「え?」
「俺だってずっとみんなと居たいんだ!ここを離れるなんて絶対嫌だ!」
穂乃果がいて
海未がいて
ことりがいて
花陽がいて
凛がいて
真姫がいて
絵里がいて
希がいて
にこがいて
9人の女神を俺は間近で支えていたい
「でも!!もう....無理だ....遅すぎる」
物語のエピローグというのは
時にはハッピーな終わり方もあれば、バッドな終わり方もある
後者の俺は嫌なわだかまりを残したままこの場を立ち去る
きっとそんな運命だったのかもしれない
「......でもな、そんな終わり方、嫌だとおもわへん?変えたいとおもわへん?」
「は?」
希が俺の思考を読み、さらには意味不明な言葉をさらりと言いのけた
「変えたいって....今更何を----」
突如
誰かのスマホに着信が入った
「.....ほらね?これからがウチらの本当のスタートなんよ?」
希はポケットからスマホを
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