第28話 二つの存在(中編)
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に今回ばかりは俺を苦しめる
「凛はどうしてアイドルを続けてるんだ?」
愚問だ、と自分でも思う
でもどうしても聴きたいんだ。バラバラになった今、μ'sとして活動を続けるみんなの本心が
凛は眉毛をハの字にさせて唸るもそれは数秒の出来事で、返答は早かった
「やっぱり楽しいからかにゃ」
「楽しい?」
「うん!こうやって体一杯でダンスを踊って表現する感覚が楽しいにゃ。自分に自信が無かった時とは違ってスクールアイドルを続けることに誇りを持ってる......」
迷いの無い真っ直ぐな瞳はただ俺一点を見つめる
その真剣さに見とれてしまった
「はぁっ!はぁ....はぁ.....」
続いて花陽とにこが同着で戻ってきた
「遅いにゃ〜かよちん」
「はぁ....はぁ....ご、ごめ〜ん...でもひ、久しぶりだから結構キツいね〜」
「こ、こんなところで....バテてる場合じゃ....はぁ...はぁ....ないわよ」
とか言いつつ、にこも肩を上下させて息を切らしているため、説得力を感じない
「でもまぁ....タイムは悪くないんじゃないか?」
ストップウォッチには凛ほどではないが2人ともかなり速くなったと思わせる結果となった
最初の頃と比べると断然よくなってる
「ホントですか!?やった〜っ!」
花陽は嬉しそうに笑って俺が渡した水筒に口をつける
「ほら、にこと凛も飲め。ここで倒れたりでもしたら困るからな」
「ありがと.....」
「ありがとにゃ〜♪」
2人にも同じやつを渡して休憩させる
花陽が持ってきたクーラーボックスの中には3人分の水筒しかない
いつもなら9人分ちゃんとあるのに.....
「花陽とにこは......どうしたい?」
「え?」
「なによ急に」
「みんなでライブしたい?」
「........そんなの当たり前じゃないですか。私にとってμ'sというのは私の夢を叶える場所でもあり、私の居場所なんです。きっと凛ちゃんも...にこちゃんもそうじゃないんですか?」
「にこも花陽と同じよ。アイドルが好きなにこはここで夢を叶えたい....でも3人じゃ夢は叶えられない....9人....いや、10人で夢を叶えたいの!!」
俺を見つめるそ
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