第28話 二つの存在(中編)
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何ができるんだ?むしろ逆効果じゃないのか?俺に何をさせる気なんだ?あの時はただ前の学校にいなくて済むと思って楽観的に考えていたんだ。そんな時に俺の前に現れた9人の女神、その中でも穂乃果、お前の真っ直ぐな瞳は俺に決意させてくれた。それと同時に笑顔が俺を奮い立たせてくれた!《皆の役に立って存続させたい!》って.....俺の力じゃどうしようもなかった廃校阻止を救ってくれたのは穂乃果なんだ.....」
「.......ううっ....」
「お前がいなかったら...ここまで来れなかった.....お前がいなかったらμ'sだって存在していなかっただろうし、何より、スクールアイドルそのものが音乃木坂学院に存在していなかったのかもしれない!だから!!穂乃果には諦めて欲しくない!自分の出来ること、望むこと、すべき事....それは穂乃果自身がよく知ってるはずなんだ!自分の気持ちに嘘をつくな....穂乃果」
涙が止まらない
拭いても拭いても溢れてくる
「うっ....うっ.........だ」
「え?なんだって?」
そして遂には零してしまう
「嫌だよ......辞めたく......辞めたくないよぉぉぉぉっ!」
「穂乃果......」
「わかってた!...気づいてた!本当はまだスクールアイドル続けていたいって!仲間と一緒に頑張りたいって知ってたのに!」
溢れんばかりの涙に埋もれた顔を大くんに押し付け、胸板でわんわんと泣き出す
「ことりちゃんが居なくなると知って...大くんが《また》居なくなるって知って.....嫌だった!怖かった!うわあぁぁぁぁぁんっ!!!」
そのまま大くんはぎゅっと抱きしめて離さないよう力を込める
その力のこもった腕や体から感じる温もりが嬉しくて....嬉しくて.....
「ごめんね.....ごめんね穂乃果....俺がちゃんとするべきだった」
「うわぁぁぁんっ......ふぇっ...えっ.......」
そよそよと風が吹く
ここには穂乃果達しかいないような幻想世界を創り出している気がした
ことりちゃん......ごめんね?
穂
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