第27話 二つの存在(前編)
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ょいちょいと指を動かす
「うん、大丈夫だよ。軽く抉いただけだから」
布団から足を出し、その様子は包帯で固定され見るからに痛々しい
この怪我は
あの時....ライブで穂乃果が倒れた時に抉いたものらしく、軽傷で、
日常生活に支障が出る程では無いらしい
「.......本当に今回はごめんね」
一度付け直したマスクを外し謝罪する
「せっかく最高のライブになりそうだったのに....」
「穂乃果のせいじゃないわ....私達のせいよ」
「とう!」
「痛いっ!も〜大くんなにするの?」
俺は頭を下げる穂乃果にチョップをかました
うん、スッキリ〜♪
「お前だけのせいじゃないけど....とりあえずチョップ一発で許してやるよ」
「....ありがとう大くん。でも....」
「穂乃果は頑張りすぎたんです。オーバーワークしている穂乃果に気がつかなかったわたし達の責任でもあるんです。だから自分ばかり責めないでください」
「......うん」
やはり、ライブの失敗は自分にあると強く思ってしまっている
穂乃果の言う通り実際倒れたのは穂乃果なわけで自己管理できなかったのも穂乃果
だけど、練習しすぎであるにも関わらず気付くことなく放置してしまった俺達にも責任はある
しかもライブの前日雨が降っていたのにランニングしていたという情報も雪穂ちゃんから聞いている
穂乃果の暴走......世話のかかる奴だよ
「学校はいつ来れそうなの?」
「心配しなくても大丈夫だよ絵里ちゃん。明日には学校行けると思うんだ」
「そう、ならよかったわ」
「うん。だからね、短いのでいいからもう一度《ライブ》できないかな?って思うの」
「「「「「「っ!!!!」」」」」」
《ライブ》の一言に穂乃果以外のみんなの表情が固まる
まだ状況を理解していない穂乃果は話を続ける
「ほら!ラブライブ出場のグループ決定まであと少しあるでしょ?なんていうか...埋め合わせっていうか。なにかできないかな?って」
穂乃果なりの気遣いだったのだろう
穂乃果の気持ちもわかる
まだチャンスはある
だけど.......そのチャンスどころか....
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