リオンvs.レオン
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蛇姫の鱗へ加入した次の日、このギルドでの初めて仕事を何しようかと楽しみにギルドに行くと、俺たちは入った瞬間戦慄した。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
ギルドの中央で睨み合う金髪の少年と銀髪の青年。彼らの周囲には誰も立ち入ろうとせず、離れた場所から彼らの様子を見守っている。
「レオン・・・お前は自分が何を言っているのかわかっているのか?」
「リオンくんこそ・・・ちゃんと考えていってるの?」
わずかにでも音を立てた瞬間、それを合図に戦闘を初めてしまうのではないかというほどの殺気を放つ二人。なぜ彼らがこのようになっているのか、たった今ギルドに来たばかりの俺たちにはわかるはずもなかった。
遡ること数分前・・・
「いやぁ、疲れたねぇ」
先頭でシェリアが大きく背伸びをする。その後ろにいるのは、俺、ウェンディ、シャルル、セシリーのお決まりのメンバー。
「ごめんね、シェリア」
「引っ越しの手伝いしてもらっちゃって」
現在の時刻は正午前。なぜこんな時間に俺たちは街の中を歩いているのかと言うと、今日は朝から引っ越しの荷ほどきをしていたからだ。
マーガレットの街で住む場所を探そうとしていた俺たちだったけど、シェリアとレオンが「部屋いっぱい余ってるから」と言うことで、彼女たちの家に居候することになった。
「ううん!!全然大丈夫だよ!!」
住む場所を提供してもらった上に引っ越しの手伝いまでさせてしまい申し訳なく思っていると、シェリアは気にした様子もなくそう言う。
「それにしても、シェリアたちの部屋広いわね」
「ルーシィさんの部屋より全然大きかったよ〜!!」
一番後ろをチョコチョコとついてきているシャルルとセシリーがそう感想を述べる。シェリアたちの住んでいる家は三階建てのアパートなのだが、一フロアに一軒ずつ住民が住んでいるのである。
シェリアとレオンは三階に住んでいるが、一フロア分もあるので部屋数もあるしそれぞれの部屋もなかなか広い。俺たちが入っても、普通に生活できるほどの広さなのである。
「リオンがあの部屋取ってくれてね、あの広さで10万Jだよ!!」
「「「「えぇ!?」」」」
部屋の値段を聞いて思わず驚愕する。俺がマグノリアで住んでた部屋より遥かにいい部屋なのに、値段が2万Jしか変わらないなんて・・・
「騙されてたのかな?」
土地の値段にもよるだろうけど、なんだか損をしていた気がする。まぁ、別段不満があったわけではないからいいんだけど。
「それにしてもレオン・・・途中で逃げるなんて」
俺が前のアパートの家賃のことで悩んでいると、シェリアが突然
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