第三話 未解読の必殺技
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閉まった。
「感謝するよ。なんか変化があったら見せることにする」
「精々りんごを降らすようなスペルカードに成らないよう頑張ることね。あと、手の内は隠しておくことよ」
などと目を閉じてぬるくなったお茶を啜る霊夢は言う。受け答えとして、苦笑いをしながらこちらもお茶を啜ることにした。
先ほども外に出て思ったことなのだが、寒くもなく暑くもない、雲近くまで飛び上がったが、それこそ数少ない雲の一つで、晴天だ。
「今の季節は春か?」
「ん〜 そろそろお花見の時期かしら」
「じゃあ春か。炬燵はいつまで置いておくんだ?」
「え? ずっと置いとくけど」
夏とか暑くないのだろうか...
「そういえば霊夢は妖怪退治をしているんだったな」
そうだけど、という表情を見せてこちらに目を向けてくる霊夢、お茶で口が塞がっているのだろう。
「危険な妖怪と安全な妖怪って、どっちの方が多いんだ?」
「それこそ、季節によるわね。今みたいな季節は危険な妖怪もそう悪さをしたりしない」
「案外友好的なんだな」
「何を考えてるかはわからないけどね。まぁ、最初に言ったことと矛盾していることを言うけど、一度妖怪に会ってみるといいわ」
ニヤリと意味深な笑みを見せてそう言う霊夢。この季節がそれほど安全ということなのだろうか?
「そうね〜 この辺なら、ルーミアとかが回ってるんじゃないかしら」
「ルーミア?」
「そう、ルーミア。小っちゃい金髪の子よ。可愛いからって調子に乗ると食べられるわよ」
食べられるのか。それはそれは恐ろしいことだ。
それにしても、小さいということは、妖怪の子供とかなのだろうか? もっと妖怪について知る必要がありそうだな...
取り敢えず、ルーミアは頭に入れておこう。
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