弟十八話「山越え」
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よし、通ろう、少しでも早く着くのだ、だがわしひとりがいってもどうしようもない、人員がいる。兵をどうする?」
ミリルは黒い尾羽のかぶらやをひゅーっぴいっと飛ばしました、すると森のまにまに、人影が姿を見せました、
「森の人、ドルイドです、彼らの呪術と、技は、強力です」
「よくも手品のように人を呼び寄せるな」
「そうだ、我々は、木の友にして、はぐくむもの、そのかぶらやをどうして持っているそなたはなにものだ?」
「ウラヤの娘、ミリル!お前たちの末裔である娘だ!」
「これは、わが血族とは?ならば何が望みだ」
「ゴブリンが火をつかったであろう、あれは、この森をころすぞ!そうなればおまえたちも霞となって消えてしまおう、それではどうする」
「火だと、あのいまいましい、穢れたやつらめ、あいつらが作る武器にどれだけの木を倒したと思うのだ!それだけではなく火までつかうだと、いまいましい、血族の娘われらの呪いでやつら、森の糧にしてくれる、連れていけ、われらは、森を抜ける風のように速くかけるぞ!」
「力をかしてくれるのか」
「その前に!」
ずっと奥の方からなにか甲高い声が聞こえました。その人はローブを纏いとんがり帽子を目深にかぶり杖を手にしていました。タチカゼにはその人が緑のローブから暗い夜をなにやら照らす光に見えた。
「あなたは誰です?」
「森の賢者オリオン!ここではアルマタハルと呼ばれる」
「オリオン。お逢いできて光栄です。力を貸してくれませぬか」
「力を貸すだけならだれにでもできる。じゃが、入り組んだ事情を救うことは誰にでもできることではない。わしはそのためにいるのじゃ。アルゴンは王家の墓に眠っておるやつの正体はドラゴンじゃ」
「ドラゴン?」
「さよう、炎を吐きそして尾には猛毒、天変地異さえ引き起こし魔法の中でも一番強力なものを身に着けている。そしてかぎりなく不死だ。ドラゴンはその一番恐ろしい面は炎でも魔力でもない。その寿命じゃ。長く生きるドラゴンほど自分を強くし賢くなる。これ以上ない敵だ。
そして王の墓に眠りしアルゴンはもう三百年は生きておる。伝承から入れば千年前にその姿をあらわすほどだ。それほどの年月の間にやつの牙は研がれ、炎はすべてを溶かし内なる心の臓はスコーピオンの火の心臓のように脈打つだろう。おまえさんが三日で王の墓を抜けるのにこれほどの大敵と戦わなければならない!さてドルイドよ、お主らはどうする」
「森の木がなければ武器がつくれない」
「枝は矢に、芝生は隠れ蓑、森の風のようなドルイドなら森では無敵、そしてあなたはいった、森の賢者は火ではく光をつかうと、光は森を助ける」
「アルウェルンを救えばその先のヨツゥンヘイムにも展望が見える道の終わりは
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