第84話
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チェに頼んで抹殺するよう依頼したんだが……どうやら殺したのは全く別の勢力だったようだな。3年前、マルコーニはさも自分達の手柄のように僕に恩を着せてきたが………ガルシアの方は否定していたからその可能性は無いだろう。」
「なるほど………だろうと思ったよ。―――あんたみたいな男に兄貴が負けるとは思えないからな。」
自分の疑問に答えたヨアヒムの説明を聞いたロイドは頷いた後口元に笑みを浮かべ
「!!ほう………面白い事を言うじゃないか。」
ロイドの言葉を聞いたヨアヒムは目を見開いた後、忌々しそうな表情でロイドを睨んだ。
「キーアが競売会の場にいた経緯………多分それも、あんたにとっては想定外の出来事だったはずだ……自らが”神”と崇める存在を簡単に手放すわけがないからな………」
「………確かに……」
「余りに非合理的ですね………」
「……くっ………確かにあの日………キーア様は永き眠りからようやくお目覚めになった………だが、僕がそれを知った時にはこの祭壇から居なくなっていた……おそらくご自分で地上に彷徨い出たと思ったが………」
ロイドの推理にエリィとティオが納得している中反論できないヨアヒムは唸った後考え込んでいたが
「そして偶然、出品予定だった人形のトランクに入り込んだ………?―――馬鹿げている。そんな事がありえる訳がない。”黒月”にもたらされた情報もある。つまり―――今回の事件に関しては黒幕であるあんたも知らないことが少なくないという事だろう。」
「ぐっ………」
ロイドの指摘を受けて悔しそうな表情をし
「はは………良いツッコミだぜ!」
「ロイド君、凄い!」
「さすがは捜査官だね……」
ランディとエステル、ヨシュアはロイドを称賛した。
「だ、だからどうした!キーア様がお戻りになればそのような瑣末な疑問は―――」
一方ヨアヒムが狼狽えた様子で答えかけたその時
「”真なる叡智”?冗談も大概にしたらどうだ………?あんたが今していることは、誰かの記憶を盗み見て、誰かの力を真似ただけだろう………あんたが非道な実験を元に完成させた薬とやらも同じ………罪も無い子供達を弄んで愚かな試行錯誤を繰り返した挙句、偶然見つけた結果でしかない………そんなものが断じて”叡智”であるものか……!」
ロイドは笑った後ヨアヒムを睨み
「き、貴様………」
ロイドの言葉を聞いたヨアヒムは怒りの表情でロイドを睨んだ。
「確かに”叡智”というには下劣すぎるかもしれないわね………」
「………卑しいと言ってもいいかと思います。」
「クク、もしくは”猿真似”と言ってもいいと思うで。」
「後は”愚か”という言葉も似合うだろうな。」
ロイドの
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