第84話
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なって頂けるだろう。」
「てめえ………!」
「そ、それが狙いで私達をここまで………!?」
ヨアヒムの狙いを悟って驚いたランディとエリィはそれぞれヨアヒムを睨み
「クク、君達のような愚物にどうしてわざわざ面会の時間を割いたと思っている?全てはキーア様のため………それ以外の理由がどこにあるというんだい!?」
「………あ、あなたは………」
睨まれたヨアヒムが叫んだ言葉を聞いたティオはヨアヒムを睨んでいた。
「………そこまでの力を手に入れておきながら………その上、キーアに拘る理由が一体どこにあるんだ………?」
一方仲間達がヨアヒムをそれぞれ睨んでいる中ある事が気になっていたロイドはヨアヒムに問いかけた。
「ほう………?」
「彼女が本当に500年前の時代の出身だったとしても………あくまで普通の女の子であるのは変わらないんじゃないのか………?それだけの力を手に入れながらどうしてキーアに拘る……?」
「た、確かに………」
「根本的な疑問だね………」
ロイドの疑問を聞いたエリィとヨシュアは頷いた。
「クク、言っただろう。彼女は”神”となる御方………キーア様の前には、この力など比較するのもおこがましいだろう。いや、クク………そもそも比較すること自体、意味が無いとも言えるのかな………?」
「ワケの判らねぇことを………」
「本当に………誰かさんにソックリだわ………」
「ええ……もしその誰かさんに出会っていたら、最悪な展開もありえたでしょうね……」
そしてロイドの疑問に対して意味不明な答えを口にしたヨアヒムをランディは睨み、呆れている様子のエステルの意見にルフィナは静かな表情で同意した。
「まあいい………この際だから聞いておく。――――どうしてキーアは競売会の場にいたんだ?」
「…………………………」
「確かにそれも………まだわかっていないわね……」
「マフィアの方でも……心当たりが無いそうですが………」
ロイドの疑問にヨアヒムが答えず黙り込んでいる中エリィとティオは考え込んでいた。
「………続けて聞くぞ。俺の兄―――ガイ・バニングスを殺したのはあんたか………?」
「ほほう………そうか、そうだったのか!なるほど………2人きりの兄弟………歳の差は10近く……兄の殉職後はクロスベルを離れ再び戻ってきたというわけか………はは―――これは傑作だ!まさか君があの厄介な男の弟だったとは………!」
更なるロイドの疑問を聞いたヨアヒムはロイドの記憶を読み取って興味深そうな表情をした後笑った。
「………それは肯定の言葉と受け取っていいのか?」
「フフ、確かに当時、彼は僕の存在に迫っていた。厄介だからルバー
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