第1話
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最奥にある”儀式の間”の可能性が高い。”太陽の砦”にあったような不思議な祭壇が残されている。ハルトマンはともかく……アーネストがそこを目指しても不思議ではないだろう。」
「………確かに。」
「もしかして、”グノーシス”……でしたか?その薬も関係しているんですか?」
アリオスの推測を聞いたロイドは頷き、リタは尋ね
「その可能性は否定できんな。どうやらアーネストはヨアヒムから”グノーシス”をそれなりに受け取っていたようだ。それも蒼色のではなく、紅色の。」
リタの疑問にダドリーは疲れた表情で答えた後、厳しい表情になった。
「そ、それって………人を化物に変えるっていう!?」
ダドリーの言葉を聞いたノエルは驚いてダドリーを見つめ
「ああ、場合によっては同行しているハルトマンの身が危ないかもしれない。ヨアヒムのように取り返しが付かなくなる前に何としても2人を拘束しよう。……いくらセティ達によって開発された解毒薬があるとはいえ、ヨアヒムのように大量に服用した挙句、巨大化するほどまで悪魔化が進めば、解毒薬を呑ませても悪魔化が解毒されない可能性があるとエルファティシアさんも言ってたしな……」
ノエルの疑問に答えたロイドは言い
「ええ……!はあ……でも参ったなぁ。こんなタイミングでエニグマのバージョンアップが行われちゃうなんて……」
ロイドの言葉にノエルは頷いた後疲れた表情で溜息を吐いた。
「ふう、そうなんだよな。『エニグマU』か……」
ノエルの言葉に頷いたロイドはオーブメントを取り出して見つめ
「中心に嵌めるっていう新型の『マスタークオーツ』……それが間に合わなかったから結局、アーツは使えない状態ですし。」
ノエルは不安そうな表情で呟き
「毎度ながらエプスタイン財団も切り替えが突然すぎるんだよな。ティオの所属している場所を悪く言いたくはないんだけど……」
ノエルの言葉にロイドは頷いた。
「フン、いくらタイミングが悪いとはいえ泣き言を抜かすな。きちんと準備していればこれくらいは用意できるだろう。」
「え……」
2人の様子を見たダドリーは鼻を鳴らした後ロイドにマスタークオーツを一つ渡し
「フフ、ならば俺の方からも予備を一つ提供しよう。」
さらにアリオスは静かな笑みを浮かべた後ノエルにマスタークオーツを一つ渡し
「……なら、俺達の方からはクオーツを提供しよう。レシェンテ、リタ。」
「うむ。ありがたく受け取るがよい!」
「フフ、大事に使って下さいね?」
セリカはロイドとノエルにクオーツ―――『回避2』と『攻撃2』、セリカに促されたレシェンテはロイドにクオーツ―――『精神2』、リタはノエルにクオーツ―――『防御2』を渡した。
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