序章〜Dの残影〜 プロローグ
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七耀歴1204年―――某月
―――カルバード共和国・西端アルタイル市郊外
ロイドとその仲間達はカルバード共和国軍の士官の案内によって洞窟の前まで来た。
「―――到着です。」
「あ……!」
共和国軍士官が報告するとロイドは目の前にある”D∴G教団”の紋章が彫られてある洞窟に気付いて声を上げた。
〜D∴G教団・旧アルタイル・ロッジ〜
「……変わっていないな。」
アリオスは洞窟を見つめて呟き
「ここが、アルタイル・ロッジ……」
「6年前に、ティオちゃんが助けられた場所ですか…………」
アリオスの言葉を聞いたロイドとノエルは呟き
「フン……悪趣味な門構えだな。」
「まったくじゃな。これならわらわ達が封印されていた遺跡の方がよっぽどマシじゃ。」
ダドリーは鼻を鳴らして呟き、レシェンテはダドリーの言葉に頷き
「……やっぱり、ここも”僧院”や”砦”か感じた同じ気配を感じます、主。」
「そうか…………」
リタは自分が感じた事をセリカに報告し、リタの報告にセリカは重々しい様子を纏って頷いた。
「自分の案内はここまでです。そちらにお任せできる期限は本日、17:00まで……それを越えたら我が軍の部隊で制圧に当たらせてもらいます。」
「……了解した。」
「丁寧な案内、感謝する。」
共和国軍士官の言葉にダドリーとアリオスはそれぞれ答え
「まあ、せいぜいお気をつけて。名高き”風の剣聖”と”風の剣聖”をも越えると言われている”嵐の剣神”に加えて”紅き魔女”と”真銀の霊女”も一緒なら無用の心配かもしれませんがね。」
共和国軍士官はアリオスとセリカ、レシェンテ、リタを見回して呟いた後ロイド達から去って行った。
「うーん、さすがにあんまり歓迎されていないみたいですね。」
(くかかかかっ。そりゃそうだよ。なんせ、自分達が無能と言われているようなものだしな♪)
共和国軍士官が去るとノエルは疲れた表情で呟き、ノエルの言葉をロイドの身体の中で聞いていたギレゼルは笑い
「まあ、あちらにしてみれば自分の縄張りに飛び込んだ犯罪者を他人任せにするわけだからな。―――どうします?このまま踏み込みますか?」
ノエルの言葉にロイドは答えた後ダドリーに尋ね
「ああ、もはや猶予はない。……マクレイン。罠や仕掛けの可能性はどうだ?」
尋ねられたダドリーは頷いた後アリオスに尋ね
「大抵のものは、6年前の制圧作戦で潰したままだろう。だが、徘徊する魔獣の方は―――」
尋ねられたアリオスが答えかけたその時アリオスはセリカとリタ、レシェンテと同時に武器を構え
「―――構えろ。来るぞ。」
セリ
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