I really hate you.
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「はぁ・・・」
僕は、深々と溜息をついた。
今日は嫌な事が沢山あった。
「雨月憂です・・・えーっと、まぁ・・・宜しく」
僕は、ごくごく平々凡々と自己紹介をしただけだった。
いや、筈だった。と言うべきだろうか。
『ねぇ、雨月くんってカッコいいよね!』
『どこぞのアイドルって感じだよね〜』
僕の耳は地獄耳ではない。
だけど、そんな僕でも女子たちの声は鮮明に聞こえた。
僕はレズではない。
だからと言って、男子が好きなわけでもない。
今は、そんなことに費やす時間がないから。
でも、こう言う男女は死ぬほど嫌いだ。
まぁ・・・そこから後のことは・・・察してくれ。
「やぁ、雨月くん」
僕に声をかけてきたのは・・・
「臨也さん・・・お久しぶりです」
この人は折原臨也さん。
僕をこの世界に導いた、外道だ。
また、この学校を紹介したのもこの人だ。
ここ、池袋で起こる異常な事件はこの人が油を注いで高く高く燃え上がらせるのだ。
本当に、ろくでもない人間だ。
「毎日、チャットで話してるじゃないか」
「現実で会うのと、ネット上で話すのは違いますから・・・。というか、死んだと思ってたんですが・・・」
「ひっどいなぁ〜。傷ついちゃうなぁ〜」
傷つくと言っている割には、傷ついた顔をしてません。
本当に、この人はつかめない人間だ。
苛々する。
「そんなことはどうでもいいです・・・。で、今日は何か?」
「君に、調べてほしいことがあるんだよ。Rainのリーダーなら・・・簡単なことだろ?」
あぁ、今回はどんな命の危機にさらされるのだろう。
多分この人は、僕のことを駒や犬としか思っていないだろう。
いつか、この人を八つ裂きにして山に埋めてやりたい。
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