機動戦艦ナデシコ
1392話
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意を得たりと頷く。
「そうそう、出来ればナデシコからも誰か連れていって貰えれば助かります。今回の件でネルガルは大きな損害を被ってますからね。少しでもそれを取り返す機会が……」
プロスペクターはいつものプロスペクターだったらしい。
いや、逆に言えば今の状況でもサワガサキ率いる社長派に協力をしていないって事なんだから、賞賛されるべきか?
「ともあれ、そういう訳で……エリナ、頼めるか?」
「私?」
当然のようにブリッジで今の話を聞いていたエリナが、少し驚いた様子でそう尋ねてくる。
エリナがここにいるのは、ナデシコの実質的な最高権力者である以上は当然だろう。
副操縦士という立場もあるが、こちらはミナトがいる限りはあまり役に立たないしな。
「ああ。ユリカは艦長としてナデシコから離れられないし、アカツキも色々と忙しいしな」
「……そうね。分かったわ。いつ行くの?」
即断即決の部分はさすがエリナと言うべきか。
「準備が出来たら今すぐにでも」
そう聞くと、すぐに何かを考えてプロスペクターを呼んで色々と細かい作業を指示していく。
「随分と急だな」
そう言って声を掛けてきたのは、長谷川。
どうやらまだナデシコに乗っていたらしい。
「色々と急いだ方がいいしな」
「ふーん。……ま、アクセルのやる事に心配をしても意味はないしな。精々頑張ってくれ」
「いや、それは冷たくないか?」
「……安全が確保されたアクセルに何を心配しろって? 私から見れば、アクセルと敵対した時点で詰みだよ」
そう告げ、長谷川は肩を竦めるのだった。
それから数分程話していると、やがてエリナが俺の方へと近寄ってくる。
何故かその後ろにはリョーコの姿もあるんだが……
「リョーコ?」
「わ、私はエリナの護衛だよ。一応ナデシコからも人を出した方がいいって事になってな」
「……ふーん」
少し離れた場所にいるミナトが含み笑いを浮かべているのが特徴的だった。
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