機動戦艦ナデシコ
1392話
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
けないわよ?』
「いや、マスターキーを抜かなければいいんだろ? それなら別に……いや、そうなると、もし反乱軍が攻めて来た時に混乱するか」
『でしょうね』
何だかんだと言いつつ、ユリカは艦長として高い能力を持っている。
テンカワが絡まなければ、という注釈付きだが。
一応ジュンがいるのを考えれば、ある程度持ち堪える事は出来そうではあるが……どうもジュンは能力的に今一信頼出来ないんだよな。
うーん……だとすればやっぱりナデシコにユリカは必要か。
「そうなると、エリナか」
エザリアの方でも結局はその結論に達していたのか、あっさりと頷いてくる。
ミスマルと顔を合わせていればいいんだが……
ともあれ、決まったのであればさっさと行動に移すべきだろう。
ルリや長谷川ですら居場所を掴むのに手こずったミスマル達を、反乱軍がそう簡単に見つけられるとは思わない。
だが、もしかしたら……という可能性を考えると、さっさと行動した方がいいのは確実だった。
「じゃあ早速俺は行動に移るぞ」
『ええ、こっちでも手を打っておくわ』
通信が切れ、俺は早速ナデシコ世界へと向かうべく影のゲートへと身を沈めるのだった。
「きゃあっ! え? あれ? アクセルさん? 一体どうしたんですか?」
ナデシコのブリッジに突然姿を現した――それも影から出てきた――俺に、ユリカは驚きの声を上げる。
それでも小さく悲鳴を上げただけで済んでいるのは、何だかんだとユリカの度胸が据わっているという証なのだろう。
ナデシコが宇宙空間にいれば出来なかった転移方法だが、ニヴルヘイムに停留中だったので影のゲートで転移は可能だった。
「ルリから報告がなかったか? ミスマルやヨシサダの隠れている場所を見つけたって」
「え、ええ。それは聞いています。だから、今からどうするべきかを皆で話し合っていたんですが……」
「なるほど」
良く見れば、周囲にはブリッジクルーだけではなくウリバタケやイネスといった面々の姿もある。
……フクベが置物と化しているのはいつもの事なので、特に何かを言うつもりはないが。
「どうやら丁度良かったらしいな。これから俺がミスマル達の隠れている場所に転移して連れてくる」
「え? その、嬉しいんですけど、いいんですか?」
「ああ。ミスマルの救出はこっちにとっても色々と利益があるからな。ただ、向こうがシャドウミラーの介入だなんだと騒ぐ可能性もある」
ミスマルは当然俺の顔を知っているが、それでも立場としてあっさりと受け入れることが出来ない可能性もある。
その為に、俺達がアカツキやナデシコを有しているという事を知らせる必要があった。
その辺の事情を説明すると、プロスペクターが我が
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ