機動戦艦ナデシコ
1392話
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ったのが面白くなかったのか、長谷川は小さく鼻を鳴らすとそのまま通信が切れる。
それを見送り、次に俺がやるべき事……エザリアへと通信を入れる。
俺からの通信だというのもあるのだろうが、エザリアは即座に通信に出た。
『アクセル、何かあったの?』
「ああ。長谷川がミスマル達を見つけた」
『本当に!? 場所は?』
一瞬驚きの表情を浮かべるエザリアだったが、すぐ我に返る辺りは長年シャドウミラーで政治班を率いてきただけの事はある。
俺が長谷川から教えて貰った座標を口にすると、エザリアは少し考え……不審そうに眉を顰める。
『その座標には何かの遺跡があったと思うけど……』
「まさにその遺跡だ。そこにミスマルやヨシサダを始めとして何人もが潜伏しているらしい。……ただ、武器とかに関しては戦闘機とか戦艦とか戦車とか、そういうのは一切ないらしいな。有るのは個人で使える銃火器程度らしい」
『なるほど。だからナデシコ世界の方で見つける事が出来なかったのね。……けど、それなら千雨はどうやって見つけたの? 彼女の持っている能力もネットを使ったものでしょう?』
「さあな。その辺に関しては誤魔化されたから何とも言えない。ただまぁ、見つけたというのは事実だし、こっちとしてはそれで十分だけどな。それで、だ。これから早速ミスマル達を保護しに行きたいと思うんだが……構わないか?」
『そうね。それは是非お願いしたいわね。ただ、シャドウミラーだけで向かえば色々と不味い事になりそうだし、誰かネルガルの人を連れて行った方がいいわ』
「ネルガルの面子か……」
脳裏を過ぎったのはアカツキの顔だが、今のアカツキは殺人的なスケジュールをこなしている最中であり、とてもではないがこっちに手を貸すような余裕はないだろう。
ナデシコ世界で未だに反乱軍に対抗している勢力を一つに纏める為の下準備として秒刻みの日々を過ごしているのだから。
だとすれば、ユリカか?
娘のユリカを連れて行けば、ミスマルもこっちを怪しんだりはしないだろうし、もし怪しんだとしても最低限話を聞くくらいはするだろう。
最大の難点としてはユリカが俺の言う事を素直に聞くかどうか……いや、普通なら聞くんだろうが、俺の恋人関係を知っていれば自分に粉を掛けられるかも? と思ってしまう可能性は否定出来ない。
あ、でもきちんとミスマルを助けに行く為にと言っておけば大丈夫か?
もしくは……いっそエリナを連れて行くというのはありか。
アカツキの秘書として辣腕を振るっていたエリナだ。当然それなりに名前を知られて……いや、やっぱりミスマルを安心させるという意味では娘のユリカを連れて行った方がいいな。
「ユリカを連れて行くよ」
『本気? アカツキ会長が色々と忙しい以上、彼女がいないとナデシコは動
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