第4話 留学生と編入生
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―――よし、質問ある奴は手ー上げろ〜」
その言葉により何時もとは違い、手を上げる者達が少なからず現れた。
その中から巨人が1人の女子生徒に白羽をたてる。
「よし、中里。お前行け」
だがそれが間違いだった。
「はい。そんなに綺麗なのは、何か秘訣があるんでしょうか?同じ女として、宜しければ後学のためにもぜひ!」
「あー、いや、シーマは・・・」
しかし此処で士郎から騙された怒りを抑えていたのに、最後の一押しに召喚されてから何度目の見間違いに対して咆哮する。
「余は男だーーー!!」
「はいぃぃぃぃぃ!?ごめんなさ・・・・・・」
殺気を向けられた生徒は一瞬怯えるも、直に聞いた言葉に頭が真っ白になる。
他にも幾人も同じ反応をする。
そして――――。
『えぇええええええええ!!?』
驚嘆する。
「何ですって!?」
横に居るマルギッテも同様に驚く。
因みに知っていた冬馬達3人は、只々笑顔の一点のまま今この場を過ごそうとしている。
しかし当人の憤りはそう簡単に収まらない。
「お主らもかっ!此処は選抜クラスなのだと聞いたぞ!?それにも拘らずその程度の観察眼しか備えていなかったとは、落胆極まる!」
結局、朝のホームルーム中はずっと苛立たしくしているのだった。
因みに今日は九鬼英雄と忍足あずみは休みだ。
−Interlude−
朝のホームルームを終えてから1時間目の授業が始まるまでの10分間、今日も今日とて2−Fは騒がしかった。
「今日もワンコちゃんは、ちゃんと勉強の用意してるんですね。えらいえらいです」
「うんまあ、それにこれも修行の内と思えば・・・・・・何時かは慣れるわ!」
教室の一角では一子が重りを付けたリストハンドも付けず、スクワットもせず、ダンベルも持ち上げずに1時間目の授業態勢を整えていた。
その事に少なからず注目が集まっている。
「まだ二日目だから見慣れ無い系」
「ホントよね〜。それにワンコって、授業に付いて行けテルの〜?」
「うん、無理だわ!」
小笠原千花の疑問に、何の躊躇も無くハッキリと自分では授業についていけていないと答えた。
いっそ、清々しいくらいに。
「それじゃあ意味ないじゃん!」
「それは今まで遅れた分を勉強知ってから無理・・・矢っ理・・・理解させるって、言って、たわ・・・!」
ガクガクブルブルと震えながら答える一子に、戸惑いを見せるクラスメイト達。
「ど、如何したんですか?ワンコちゃん!」
「顔青ざめてる系!」
「直っち、どれだけスパルタに教えてるの!?」
「いや、今ワンコに勉強を教えてるのは士
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