その頃 地球の情勢ではU
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1986年五月 国連総会義室の某部屋
実際に地球の情勢下としては有る意味で一番色々と問題を抱えることと成っていた。
特に欧州戦線側として、幾ら救援要請やちゃんとした支援をと国連に訴えても、アメリカの影響化にあるために事実上のその国連による、会議の内容は事実上の意味のない会議であった。
そう三年前までは、火星軍と火星政府との接触、そしてなによりもその軍事技術力となによりも事実上単独三個もハイヴさえも落としていることは、どれほどの言い訳であったとしても、現状地球上の国連に属している各国の単独の力ではハイヴ攻略はできないと上層部ですら思っていたのだから無理はなかった。
だからこその【本命の第五計画】プランではあったが、その莫大な予算すらも今のその極秘会議においては
「それではアメリカの言うとおりに第五計画が仮に完成するかも知れない今だ作れてはいない新型爆弾を基に戦術を作っているのはいいでしょう、それはアメリカという国の独自の戦力だなにもいいわけは出ないが、だが現状を見てほしいとアメリカ政府に強く言っている」
確かに欧州側の代表の言っていることは何も間違いではないのだ、実際にミディア級の買い入れとそれに伴う絶対防衛ラインの構築作業は確かに元ハイヴ周辺地区は完了はしているが、
だがそれは同時にハイヴ以外の場所の地区についてはまだ復興すら行ってはいないのだ、あそこは最前線であるが為に、補給基地や生産ラインなど拠点も幾つか作っておく必要があるために、
地球脱出計画の第五計画に今までどおりの予算を欧州側が出す余裕がなくなっているのだ。
日本としてもだ、それは同じであった。
「わが日本帝国も同じです、実際に第3計画も順調には進んではいません、確かに報告では初期ロット分は【対BETA陽動効果の実証実験作戦】と【ヴォールクデータ】を残してくれましたが、それゆえに未だにこうして各国は資金を提供しているのですよ、しかもだ火星軍と政府との交渉や技術交換によって戦術機の各部の性能が向上したという事実に目を背けるのはいかがなものかと」
実際に火星軍だけであれば地球上の全てのハイヴを簡単に排除することは出来る、だがその後が色々と大変になるのだから政府としても慎重に事を進めていくつもりである。
だからこそ、現状は火星軍は自分達の武器のお下がりではあるがそれのライセンス生産を認めているのだ。
そしてなによりも実際にハイヴを消し飛ばせるほどの威力を持っている巨砲を有している浮遊戦艦もあるのだから、わざわざ今アメリカが作っているという噂の新型爆弾の威力に頼る必要はないと考えても仕方がないのだ。
「だが、いつ彼らが我々の敵になるかも知れないのですよ、だからこそ
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