第83話
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「クク、だがそれが我が”D∴G教団”の説く真理だ。よく誤解されるのだが………我々は別に、悪魔という存在を崇拝しているわけではない。ただ、女神という概念を否定するために好都合だから概念的に利用しているにすぎない。毒を持って毒を制す……つまりはそういう事だよ。」
「ふ、ふざけないで………!」
そしてヨアヒムが説明をしたその時、ティオは大声で叫び
「だったらどうしてあんな酷いことを………!………みんな………みんな泣き叫んでいた………!わたしがいたロッジはそれでもマシだったと聞いている………!悪魔なんて崇拝してもいないのに………どうしてそんな………!」
かつての出来事を思い出しているかのように耐えるように辛そうな表情で語った。
「ティオ………」
「………ティオすけ………」
「………………………」
ティオの様子をロイドとランディは心配そうな表情で見つめ、レンは辛そうな表情で黙り込んでいた。
「クク………ティオ・プラトー。君の名前は覚えているよ。アルタイル・ロッジで素晴らしい感応力を示した検体………いやはや、まさかこんな形で検体本人に会う事になるとはね。」
「…………………………」
「……丁度いい。改めて話してもらおうか……大陸各地のロッジで行っていた数々の非道な儀式の目的を……!」
ヨアヒムの話を聞いて黙り込んでいるティオの様子を見たロイドはヨアヒムを睨んで問いかけた。
「おや、まだわからないのかね?全ては”グノーシス”の完成度を高めるための実験だったのさ。人が極限状態の時に示す想念の強さや潜在能力の開花………それが”グノーシス”の完成度を高める格好のデータだったわけだ。」
「……!」
ヨアヒムの説明を聞いたロイドは唇を噛みしめてヨアヒムを睨んだ。
「ちなみに子供が多かった理由は単にデータサンプルの精度の問題さ。思春期を迎える前の幼く無垢な検体の方が色々と―――」
そしてヨアヒムが自慢げに説明をしたその時
「………っ…………」
「…………………」
ティオは過去を思い出しのか身体を震わせ、レンは膨大な殺気を纏ってヨアヒムを睨み
「やめろ………!」
「いい加減にしなさい!この人でなし……!」
ロイドとエリィは叫び
「………まさか”俺ら”以上の外道がいるとはな………」
「それに関しては同感やな……」
「猟兵が外道な事をしている事は否定はしないが、それでも奴と同類に見られる等虫唾が走るな……」
ランディとゼノ、レオニダスは目を細めてヨアヒムを睨んで呟いた。
「――――ヨアヒム・ギュンター。察するに、あなたはそうした数々の実験を統括していた責任者だったみたいだね……?」
すると
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