第83話
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ーティファクトを研究していた錬金術師がこの地にあった。この祭壇は彼らの技術を元に造られたと伝えられている。」
驚いたり自分を睨んだりしているロイド達の様子に気にせずヨアヒムは説明を続けた。
「”星見の塔”を建造した中世の錬金術師たち………」
「そ、そんな繋がりがあったなんて……」
(………”星見の塔”………そういえばあそこには大量の本があったわ。あれらに何か手掛かりになりそうなものが載っているかもしれないわよ。)
(そう……今回の件が終わって状況が落ち着いたら一度そこに行って調べた方がいいでしょうね……)
ヨシュアの推測を聞いたエステルは驚き、レンに小声で囁かれたルフィナは真剣な表情で考え込んでいた。
「以来、キーア様は500年もの永き眠りに就かれていた……当然、その素性を知る者は我が教団にすら残っていない。……つまりはそういう事さ。」
「……そんな……」
「何てこった………」
「………キーアちゃんの過去………取り戻してあげられると思ったのに………」
「………………」
ヨアヒムの説明を聞いたロイド、ランディ、エリィ、ティオは悲しそうな表情や辛そうな表情になった。
「フフ………何を哀しむことがあるんだい?キーア様に過去など不要……なぜなら彼女はこれより、真の”神”になるのだから―――!」
一方ロイド達の様子を見ていたヨアヒムは笑った後醜悪な笑みを浮かべて叫んだ!
「なっ………」
「か、神って………!?」
「あの嬢ちゃんが神になるって、意味不明やで……」
「どういう意味だ……?」
ヨアヒムに答えにロイドとエステルが驚いている中ゼノは疲れた表情で溜息を吐き、レオニダスはヨアヒムを警戒した様子で問いかけた。
「ハハハ、文字通りの意味さ!君達はいい加減、真実に気づくべきなんだよ!”空の女神”エイドス!?そんなものが何処にいる!?全ては七耀教会によるまやかしだと何故気付かない!?」
「しょ、正気かよ………!?」
「め、女神の存在を疑う人がいるなんて………」
「うふふ、ケビンお兄さん達に聞かれたら間違いなく”狩られる”でしょうね♪」
「幾らなんでも女神の存在を否定しているからと言って教会はそこまでしないわ。信仰はその人の自由なのだから。―――――最も、その件が関係あったとしても、それ以外の件であの男は間違いなく教会に”外法認定”されて”狩られる”対象だけどね。」
ゼムリア大陸の多くの人々が信仰している”空の女神”の存在を否定しているヨアヒムの発言にランディとエリィは信じられない表情をし、意味ありげな笑みを浮かべたレンに視線を向けられたルフィナは静かな表情で答えた後表情を厳しくしてヨアヒムを睨んだ
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