第2章:異分子の排除
第30話「デュノア」
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ね。」
そう、パワーバランスを考えて専用機持ち同士ではタッグを組めないようになっている。
まぁ、そんな事になったら他の人の士気にも関わるからな。
例えば桜さんとマドカが組んでみろ。誰も勝てないぞ。
「....まぁ、誰かと適当に組むさ。」
「何も考えていなかったのね...。」
図星を突かれて顔を逸らしてしまう。
「...俺にもいろいろあったんだよ...。」
「....そんな疲れた表情されると、あたしも気になってしまうんだけど...。」
主に桜さんのせいだ。気にするな。
「タッグか....。....あれ?何気に俺、友人関係がほとんど専用機持ちだ...。」
ふと、自分の交友関係を振り返ってそう気づく。
「これを機に、もうちょっと友人増やすか...。」
「...ドンマイ、秋兄。」
なんだろう。無性に悲しくなってきた。
「いや...ある意味彼女の方が大変なんじゃない?...彼女、人見知りみたいだし。」
「え...?...あ...。」
今までの会話を黙って聞いていたユーリが、すっごいオロオロしていた。
...そういや、ユーリって交友関係は俺同様専用機持ちばかりだったな。
「ど、ど、どうしましょう...!?」
「落ち着いて!人見知りなのはわかるけど、動揺しすぎ!」
だからあれほど人見知りを治しておけと...ユーリに言っても酷か。
「...まぁ、ユーリの人柄ならペアを組んでくれる人は多いと思うわ。」
「そ、そうでしょうか...?」
というか、専用機持ちと組んだ方が強いしな。あぶれることはないだろう。
「さて、時間もいいところだし、そろそろ行くわ。」
「そうね。そろそろ移動した方が後が楽ね。」
時間を見れば授業まで15分程。準備や移動を含めればちょうどいい時間だ。
「じゃあ、また放課後でな。」
皆にそう言って、俺は自分のクラスへと戻っていった。
「模擬戦?」
放課後、アリーナを借りて練習していると、ラウラにそう言われた。
「ああ。久しぶりに一戦しないかと思ってな。以前の交流で知り合った代表候補生とは手の内をばらしたくないとの事でトーナメントまでお預けだが、秋十となら何度もやりあった事がある。今更だろう?」
「まぁ、そうだな。」
といっても、その戦いを見る人もいて、その人たちには手の内をばらす訳なんだが...。
...あ、ラウラは別にばらしてもいいのか。
「じゃあ、一戦...やるとするか。」
「ああ。」
一度距離を取り、ISを展開して対峙する。
「...互いに、腕を上げたな
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