第2章:異分子の排除
第30話「デュノア」
[6/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
来ていて時間があるだけなんだけどな。
「あれ?ラウラさん、それって和食...。」
「うむ。前から気になっていたのでな。せっかくだから食べてみる事にしたのだ。」
ユーリが気になって聞き、それにラウラが答える。
この後は、特に何事もなく、平穏な朝食となった。
「あー...では、HRを始める...。」
どこか疲れたようで、そして不機嫌な千冬姉の声に、教室は静まり返っていた。
千冬姉の熱狂的ファンもいるこの教室だが、さすがに気圧されているらしい。
「お、織斑先生。あいつ...篠咲桜は休みなんですか?」
「......。」
「ひっ!?」
あ、アイツが地雷踏んでる。滅茶苦茶睨まれてるし。
「...あいつは休みだ。重要な用事があるとの事でな...。」
「っ...!?」
そう言ってチラリとシャルの方を見る。
睨まれた訳でもないのに、それだけでシャルはビビっていた。
...というか千冬姉。公私を分けれてないぞ?桜さんの事“あいつ”って言ってるし。
「はぁ...すまない。連絡事項は頼む。」
「え、あ、はい!」
あ、頭を押さえながら山田先生に丸投げした。
「うーむ...なかなかに大変だった...。」
昼食。食堂にてそう呟いていた。
昼前には千冬姉はいつもの調子に戻ったが、それまでに何度あの不機嫌さに皆が気圧されたか...。
「...多分、桜さんがやる事やり終わったら、またああなると思うよ。」
「だろうなぁ...。」
なにせ、会社一つ潰すんだ。千冬姉なら、誰がやったか丸わかりだろうし。
「...むしろ、今朝よりひどくならないか?束さんもいるし。」
「あっ....。」
....胃薬と頭痛薬、差し入れに持っていこうかな。
「....何があったのよ。そんな暗い雰囲気出して。」
「鈴か...。」
鈴が俺達を見つけ、隣に座りながらそう聞いてくる。
「ずっと織斑先生が不機嫌だったからさ....主に桜さんが原因で。」
「...あの人、なにやらかしてんの...?」
鈴も桜さんの理不尽さは理解してるので、顔を引き攣らせていた。
「...それもあるけど、今度ある学年トーナメント、どうするつもりなの?」
「あー...確かタッグマッチだったっけ?」
主に桜さんの所為で忘れがちだが、もうすぐ学年トーナメントがある。
しかも今年はタッグトーナメントに変更になったらしい。
それについても考えて行かないとな...。
「そうよ。...で、専用機持ち同士はタッグを組めないから、どうするのか聞きたくて
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ