暁 〜小説投稿サイト〜
IS〜夢を追い求める者〜
第2章:異分子の排除
第30話「デュノア」
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来ていて時間があるだけなんだけどな。

「あれ?ラウラさん、それって和食...。」

「うむ。前から気になっていたのでな。せっかくだから食べてみる事にしたのだ。」

  ユーリが気になって聞き、それにラウラが答える。
  この後は、特に何事もなく、平穏な朝食となった。





「あー...では、HRを始める...。」

  どこか疲れたようで、そして不機嫌な千冬姉の声に、教室は静まり返っていた。
  千冬姉の熱狂的ファンもいるこの教室だが、さすがに気圧されているらしい。

「お、織斑先生。あいつ...篠咲桜は休みなんですか?」

「......。」

「ひっ!?」

  あ、アイツが地雷踏んでる。滅茶苦茶睨まれてるし。

「...あいつは休みだ。重要な用事があるとの事でな...。」

「っ...!?」

  そう言ってチラリとシャルの方を見る。
  睨まれた訳でもないのに、それだけでシャルはビビっていた。
  ...というか千冬姉。公私を分けれてないぞ?桜さんの事“あいつ”って言ってるし。

「はぁ...すまない。連絡事項は頼む。」

「え、あ、はい!」

  あ、頭を押さえながら山田先生に丸投げした。







「うーむ...なかなかに大変だった...。」

  昼食。食堂にてそう呟いていた。
  昼前には千冬姉はいつもの調子に戻ったが、それまでに何度あの不機嫌さに皆が気圧されたか...。

「...多分、桜さんがやる事やり終わったら、またああなると思うよ。」

「だろうなぁ...。」

  なにせ、会社一つ潰すんだ。千冬姉なら、誰がやったか丸わかりだろうし。

「...むしろ、今朝よりひどくならないか?束さんもいるし。」

「あっ....。」

  ....胃薬と頭痛薬、差し入れに持っていこうかな。

「....何があったのよ。そんな暗い雰囲気出して。」

「鈴か...。」

  鈴が俺達を見つけ、隣に座りながらそう聞いてくる。

「ずっと織斑先生が不機嫌だったからさ....主に桜さんが原因で。」

「...あの人、なにやらかしてんの...?」

  鈴も桜さんの理不尽さは理解してるので、顔を引き攣らせていた。

「...それもあるけど、今度ある学年トーナメント、どうするつもりなの?」

「あー...確かタッグマッチだったっけ?」

  主に桜さんの所為で忘れがちだが、もうすぐ学年トーナメントがある。
  しかも今年はタッグトーナメントに変更になったらしい。
  それについても考えて行かないとな...。

「そうよ。...で、専用機持ち同士はタッグを組めないから、どうするのか聞きたくて
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