第2章:異分子の排除
第30話「デュノア」
[5/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
くだなんて....なんというか、桜さんらしいですね...。」
「そのせいで織斑先生が不機嫌なんだよ...。」
不機嫌なので、食堂でも先生として呼んでいる。
まぁ、千冬姉は依然にも桜さんや束さんに振り回されていたらしいし...。
「なんか...ごめんね?」
「いや、シャルは悪くないんだよ....。」
「それにしても、デュノア社がピンチですけど、シャルルさんはいいんですか?桜さんの事ですから、本当に潰されかねませんよ?」
ユーリやマドカには桜さんが束さんとデュノア社を潰しに行ったとしか伝えていないため、シャルの性別の事はもちろん、他の事情も知らないのでそう聞いてきた。
「あー、えっと、それについては大丈夫らしい。」
「そうなんですか?桜さんが言ったのならそうなんでしょうけど...。」
桜さんって、相変わらず存在だけで人を納得させてるな...。
まぁ、ユーリの場合はそれ以前に信頼を寄せているからしょうがないが。
「相変わらずユーリは桜さんの事が好きだよねー。」
「えぅ!?...あぅ.....。」
マドカがからかうように言うと、それだけでユーリは顔を真っ赤にして俯く。
「で、でも、束さんも桜さんが好きですから...私なんて...。」
「諦めないで!恋はライバルがいるからこそ燃えるんだよ!」
束さんがいる事により、諦めかけているユーリにマドカがそう励ます。
...なんか、やけに説得力のある言い方だな。
「世の中には、ライバルどころか血の繋がりという壁があっても諦めない人がいるんだから!」
「マドカさん....はい!頑張ってみます!」
そのまま意気投合して、ユーリとマドカは握手をする。
「....なにこれ?」
「奇遇だなシャル。俺も何か分からんと思っていた。」
なんというか...茶番?
「む、兄様。こんな所にいたのか。」
「あ、ラウラ。」
そしてラウラも俺達を見つけてやってきた。
手に持っている盆には和食系のメニューが乗っている。
多分、日本の料理を食べてみたいとでも思ったのだろう。
「そういえば、師匠はいないのか?」
「昨日、外出とかの手続きを俺に丸投げしてどっか行っちまったよ。」
「ふむ...誰かが師匠に喧嘩を売ったから、潰しにいったのか。」
...ある意味当たらずとも遠からずだな。喧嘩売られた訳ではないが、潰しに行ったし。
「まぁ、師匠の事だし無事に帰ってくるだろう。兄様、私もここで食べていいか?」
「ん?ああ、いいぞ。時間にはまだ余裕もあるし。」
実際は、桜さんの突然の行動でちゃんと寝れなかったから、早く食堂に
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ