機動戦艦ナデシコ
1391話
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から。
……ただ、シャドウミラーの場合はバジュラの死骸が大量に存在している。
だからこそ今のところフォールドクォーツには全く困ってはいなかった。
勿論有限である以上はいずれ消滅するだろう。だが……そもそも、フォールドクォーツの使い道があまりないから、消費も少ないんだよな。
けど、ナデシコ世界におけるチューリップの装甲がその常識を覆した。
チューリップの装甲を利用して行われる新素材の合金。
ちなみにチューリップの装甲に関しては、チューリップクリスタルと呼称されるようになったらしい。
例えば、シャドウミラーの技術班が発明した新素材は、時の指輪の効果をゲート越しに向かわせるという特別な性質を持っている。
そう考えれば、ナデシコ世界のチューリップクリスタルはどの世界にとっても魅力的だろう。
色々な素材を生み出す触媒になるという事は、シャドウミラーが持っている数々の稀少素材だけではなく、それ以外の平凡な素材でも新たな性質をもつ新素材を作り出す事すら可能になる……かもしれない。
技術者でもあるルカが目の色を変える理由も分からないではない。
実際、レモンですら最初にチューリップクリスタルの性質を知った時には、出来るだけ多くチューリップを鹵獲して欲しいと言ってたしな。
「……分かった。確実にとは約束出来ないが、エザリア辺りに相談してみる」
「本当ですか!」
喜色満面に叫ぶルカ。
実際問題、チューリップクリスタルの可能性を考えると、手は多い方がいい。
多種多様な素材の合成を行うのだから。
そう考えれば、エザリアからも許可が出る可能性は十分にある。
「今も言ったが、確実にとは言えないぞ? 多分大丈夫だとは思うが……」
念の為にそう告げるも、ルカは全く気にした様子も見せずに嬉しそうに笑う。
……にしても、俺がマクロス世界に行ってからそれなりに時間が経つけど、未だにルカは小さいままだよなぁ。
ナナセとかいう恋人がいるらしいけど、そのナナセもルカとは仲良くやっているらしい。
そんな風にどうでもいいような事を考えながら、エザリアに連絡するべく通信機のスイッチを入れるのだった。
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