機動戦艦ナデシコ
1391話
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、それを言えば長谷川も似たようなものか。
とにかく俺と同じ考えにいたったのか、それとも単純に桜咲に迷惑を掛けたくない思ったのか、長谷川は俺の問い掛けに首を横に振る。
「いや、止めておくよ。それより行くならさっさと連れて行ってくれ。こっちも色々と忙しいんでな」
「ブログとか、ネットアイドルとかか?」
「っ!? なっ、何でアクセルがそれを知ってるんだよ!」
「うん? ちうの事なら以前ネギから聞いたぞ?」
麻帆良とやり取りをしている以上、当然ネギと会う事もある。
その際にちょっとした世間話で聞いたのだ。
「ちうちゃんはネットだと有名人だしな」
「アクセル!」
ちうちゃんと口にした瞬間、長谷川の眦が釣り上がる。
いやまぁ、人に知られたくない趣味なのだろうから、人の前で言って欲しくはなかったんだろうけど。
元3-A組にはかなり知られていたりするんだが……それはまぁ、そういう事なんだろう。
「じゃあ、ミナト。ちうちゃんの事は頼むな」
そう告げ、テーブルに3人分の料金を置いて影のゲートを作り、そこに沈み込んでいく。
「はいはい。ちうちゃん、こっちよ」
「ちょっ、誰が……おいこら、アクセル!」
ちうちゃんの……もとい、長谷川の怒鳴り声が聞こえてきたが、取りあえずそれは聞こえない振りをして俺の姿は影のゲートへと完全に沈み込むのだった。
「……で、お前達もナデシコ世界の件に絡みたいってのか?」
「ええ! いえ、何も僕達の世界だけじゃなくてもいいです。出来れば僕だけでも!」
そう言ってくるのは、マクロス世界で俺と一緒にスカル小隊に所属していたルカだ。
目に宿っている光は、理知的ではあるが科学者としての熱に染まっている。
まぁ、分からないでもない。フォールドクォーツという宝の山を生み出すバジュラは既にマクロス世界には存在しない……いや、いるけど手の届かない場所に行ったというのが正しいか。
ともあれ、そのフォールドクォーツがない以上、新しい素材を探しているんだろう。
勿論フォールドクォーツの研究は今もまだ続いている。
それこそ人工のフォールドクォーツを作り出す事には成功しているのだが、その純度はとてもではないがバジュラから得られるフォールドクォーツとは比べものにならないらしい。名前もフォールドクォーツじゃなくて、フォールドカーボンだし。
例えるなら、ダイヤモンドと炭といったところか。
勿論いつまでも炭のままって訳じゃない。人間だって人工のダイヤモンドを作り出す事が出来るようになったんだから、いずれ人工のフォールドクォーツもバジュラから得られるのと同じくらいの品質になる事は出来るだろう。
実際、シャドウミラーとしてもその研究には協力してるのだ
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