暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦艦ナデシコ
1391話
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 美人と呼ばれたのが恥ずかしかったのか、長谷川の頬は薄らと赤く染まる。
 煽てに弱いというか、褒め殺しに弱いというか……いや、この場合は実際に長谷川は美人なんだし、煽てとは言わないか?
 ともあれ、最初に会った時の感じとは裏腹にミナトと長谷川の相性は決して悪くないと判断すると、そのまま座っていた椅子から立ち上がる。

「じゃあ、長谷川に関しては任せていいよな? ああ、それと長谷川には一応護衛として量産型Wを1人つけておいてくれ」

 ホワイトスターで行動するのであれば、もし何かがあったとしてもどうにでもなる。
 だが今回はシャドウミラーの実力が十分に及ぶ範囲とはいえないナデシコでの活動になるのだ。
 その上、長谷川はシャドウミラーの正式なメンバー……国民ではない以上、生身の実力に関してはその辺の大人よりも余程に弱い。
 ネット世界では圧倒的な力を持っている長谷川だが、現実世界においてその実力を発揮するという事は出来ないのは当然だろう。
 ……もしかして長谷川がシャドウミラーに所属しないのは、戦闘訓練を受けたくないからか?
 決して運動が得意という訳ではない長谷川の性格や能力を考えれば、それは十分に有り得る事だった。
 身体を動かすのが苦手なのにそんなに太った様子がないのは、その分食べ物を少なくしているといったところか。

「護衛かよ……それって体のいい監視とかじゃないのか?」
「長谷川の場合は監視の必要はないだろ。半分はシャドウミラーに所属しているようなもんだし」
「……私は別にそんなつもりはないんだけどな」
「そうか?」

 収入の多くをシャドウミラーからの報酬という形で貰っている以上、決して言い過ぎって訳じゃないと思うけど。
 いやまぁ、それは単純にシャドウミラーの報酬が高額だという面もあるが。
 一応ブログとかの広告とかで相応の報酬とかは得ているらしいけど。

「どうしても量産型Wがいやなようなら、桜咲を派遣するか?」

 個人的には出来れば桜咲はナデシコに派遣したくはない。
 こちらもまた、他の3-Aの生徒同様に大人っぽく、凜々しい美人になっている為だ。……胸はともかく。
 しかも大太刀を手にしている以上、ウリバタケや……ヒカル辺りがそれを目にすれば、間違いなくテンションが上がった状態になる。
 ……いや、実は趣味が違うか?
 ウリバタケはともかく、ヒカルはどちらかと言えば生身の戦いとかには興味を示してなかっただろうし。
 その分、ウリバタケ以外の整備班が桜咲に対して強い興味を抱きそうだが。
 しかも桜咲がいるという事は、基本的にそこには近衛もいるという事になる。
 今の近衛は正に大和撫子と表現するのが相応しく、こちらもまたウリバタケ達が大きく反応する事になるだろう。
 まぁ
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