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転生とらぶる
機動戦艦ナデシコ
1391話
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 うん? 珍しいな。長谷川は基本的に初対面の相手には猫を被る事が多いんだが、こうして見る限りでは素の表情を出している。
 その理由は、やはりミナトの服装か?
 同じような年齢のミナトが派手な格好をしているというのは、長谷川にとっても色々と我慢出来ないものがあったのだろう。
 何だか年々長谷川の被っている猫が薄くなっているような気がするけど……うん、きっと俺の気のせいだろ。
 長谷川が何を考えているのかは想像するしかないが、それでもルリの手伝いを承知してくれたんだからありがたいと思った方がいい。

「ルリルリは結構疲れてるし、早いところ見つけて休ませてあげたいのよ。協力してくれて感謝するわ。ありがとう」
「……ふっ、ふん。別に仕事なんだから、そんな風にありがたがる必要はないよ」

 ミナトが頭を下げてきたのに一瞬驚いた表情を浮かべた長谷川だったが、それでもすぐに憎まれ口を言えるってのは相変わらずだよな。

「じゃあ話が決まったところで、早速ナデシコに連れて行ってくれ」
「別に私は構わないけど……アクセルはどうするの?」
「俺もこう見えて色々とやるべき事はあるんだよ」
「具体的には?」
「ちょっとマクロス世界で会う約束をしている奴がいてな。元戦友としては話を聞くくらいはしてやろうかと思って」

 そう告げると、ミナトどころか長谷川からもどこか呆れたような視線を向けられる。

「アクセルって、シャドウミラーの代表なのよね? 何だか自信がなくなってきたわ」
「まぁ、アクセルの場合はいつもこんな感じだからな。自分がお偉いさんだって意識がないのさ。だからこそ、一人で未知の世界に飛び込むような真似が出来るんだろうけど」
「あら、随分とアクセルの事に詳しいのね」
「……別に私とアクセルはお前が思ってるような関係じゃねーよ。ただ、何だかんだと付き合いは長いからな。私がアクセルと知り合ってから……もうすぐ10年か?」
「8年……9年か? そう考えれば、何だかんだと俺と元3-A組との付き合いも長いんだな」

 長谷川が中学3年……15歳の時に俺がネギま世界に転移して、それからもう8年か。こう考えてみればかなり長い付き合いなんだが、でも俺の場合は途中で他の世界に行ったりして一緒の時間を過ごしたのは驚く程に少ない。
 特に長谷川とは何だかんだと学生時代の付き合いも含めて殆どなかったし。
 時差の関係で3年くらい顔を合わせる事がなかった時もあったし、付き合いそのものは古いけど、実際に付き合った時間はそれ程長くないのは事実だ。……付き合った時間とか言うと、色々と誤解を招きそうな表現だが。

「ふーん。随分と長い付き合いなのね、その割りにはこんな美人に手を出していないなんて、アクセルらしくはないけど」
「ばっ! ……ふん
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