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神葬世界×ゴスペル・デイ
第一物語・前半-未来会議編-
第九章 夜中の告白者《3》
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うに息をする。
「想い人を楽しませるためにも、特技一つぐらいは身に付けたいからってね。で、練習してたわけ。でもどれだけ上手くなったか知りたいからどうにかしろって、昨日言ってきたのよ! いくら私だって困っちゃって、じゃあ告白本番の場でやってみれば? て言ったら本当にやりやがったわ、VeryeEcellentよ。
 まあ、告白する相手が辰ノ大花の長なんて知らなかったから、一瞬焦ったわね」
「…………」
『あー、飛豊があまりにもぶっ飛んだことだからついて行けてない。タイムラグ修了まで五秒前、五、四、一はい!!』
「うわっ!?」
 恋和が両の手で拍手をし、その音で飛豊は目覚めた。
 まだ気が動転しているのか、ふらふらと頭が左右に揺れている。それを後ろから来た空子が、頭に軽くチョップを入れ治まった。
 空は薄く雲に隠れ、辺りは先程以上に暗くなった。
「いつから……いや、なんでそんなことしたんだ? いくら告白でも、お前はそういうことしないだろ」
 それにセーランは答える。
 自分が表示した演技に集っていた仲間が、左右に裂けるように別れた。
 映画面に映るセーランが、群れるものを払うように手を振っている。彼が自分に見えるように皆に指示を出したのだろう。
『ふざければなんか反応すると思ってな。でも反応無しだったな』
「ったく、やることがめちゃくちゃだな」
「でもいつもの長でよかったですよ」
 ロロアの言葉に、皆は頷く。
 笑顔を見せ、セーランは宇天学勢院の長がいる艦の方へ体を向ける。
『死ぬことは本当だろうな』
「どうするんだ、下手に動けば取り押さえられるぞ」
『それでもやるのがこの俺さ』
 だからと言うように、
『宇天学勢院の隊長さんよ、俺は確かに死を定められた者を救えなかった。だからってお前達の長を救えない理由にはならない』
 演技がいつから始まったのかは分からないが、今度のセーランの言葉は何かが違った。
 深みがある……、違う。似たようなものだが、何か違う。
 そうだと、飛豊は解った。
「頑張ってるんだなあ、あいつ」
「ふふ、あの馬鹿長、皆が注目しているときに限ってかっこつけて、汚れて、そうやって支持を得てきたのよね。本当――」
「「抜け目のない男」」
「だろ?」
「よく分かってるわね」
 当たり前だ、付き合っている歴が違う。
 恋愛の方じゃないぞ!?
 変に意識をしてしまった。
 何やってんだと思いながら、声を聞いた。
『救い方が分からねえなら教えてやる、そこで待ってろ!』
 と、コンテナから動こうとした時だ。空から銃撃が警告するようにコンテナに当たった。



 セーランは上を見た。
 監視艦の甲板から、幾人かの隊員が縄を伝いながら降りてくる。
 照明の明かりがない今、正確な人数
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