第22話『開幕』
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暴行など)→その選手のみ強制失格
作戦は自由。あくまで人を傷つけるために行う競技ではないことを自覚して、競技に参加すること。
なお、この競技に団色は一切関係ない。
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「まぁちゃんと読んだとはいっても、わかりにくいんですけどね…」
俺はため息をつく。
こんな競技を生涯でやることになるとは思わなかった。てっきり漫画の中であるような話だとばかり思っていた。
しかも非現実過ぎる内容なのに、よくここまでルールを決めたな。ある意味凄い。
「その内慣れるだろ、たぶん」
「まぁ無傷で終わるとは思えないわ」
「そうなりますよね…」
何か絶対“罪悪感”的なやつに襲われる気がする…。
つか、人を傷つけるためには魔術は使いたくないよ?
「三浦、その顔を見ればお前が何を考えてるかなんてバレバレだ。安心しろ、秘策がある」
「え?」
俺の心が読まれたということも有るが、部長が秘策があると言った事に、俺は驚きの声を上げる。
つまりは、魔術を使わずに相手を戦闘不能にする方法ってことか?
暴力…もダメだよ?
「てってれー♪ 魔術製拘束テープ!」
急な聞き慣れた音楽に続いて、部長が取り出した白いセロハンテープの様な物を見た俺ら三人は真顔になる。てか引いた。
「部長、一応訊きますが真面目にやってます?」
「おう!」
俺の質問に部長は即答する。
なぜか誇らしげにしているのが気になる。
「実はこのテープは結んだモノの行動を制限するんだ! よって、これを敵の体のどこかに結べば、ソイツは拘束され戦闘不能…という算段だ」
「おぉ!」
それを聞いた俺は納得した。それなら安全に勝てる!と。
だが現状は甘くないようだった。
「結べばいいって…それなら結ぶまではどうするんすか?」
「「あっ…」」
俺と部長の声が見事に被る。
そうだよそうだよ。結局テープ結ぶには、相手にそれなりの隙を与えなくちゃいけないじゃん!
「そ、そいつは魔術で何とか…」
そして部長は魔術に頼り出した。
今の部長は正直言って情けない。
「それにアンタの発明品でしょ? ちゃんと効くのかしら?」
「それに関しては問題ない! 二年生に協力してもらって確かめた!」
いやいや! ダメでしょ実験台に自分の後輩使ったら!?
まぁ効果がホントに有るなら良いんだけど…。
「どうだかね〜」
まだ疑う副部長。随分と疑り深いんだな。
てかこれ、部長を馬鹿にしているってことか?
そんな考えを張り巡らせていると、部長が衝撃の一言を放った。
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