EPISODE8.黒を纏う
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転生って、その人の魂は肉体の死後記憶をリセットして別の人に移るってあれのこと?」
「ああ。フィーネの魂は輪廻転生のサイクルから外れているんだ。そして、別の人の生後に入り込み、その人の人格を塗りつぶして魂が再誕する。とフィーネ本人はそう言っているし、俺達が良く知っている事だ。」
「それは、そうだけど。」
「何にしても、明日の作戦が正念場だ。これでネフシュタンの使用者、雪音クリスが現れれば黒だと俺は判断する。」
「キョウヤは、何時から了子さんを疑っていたの?」
「ほぼ最初からと言ってもいい。彼女は、最初から何か隠しているみたいだった。さぁ、そろそろ食べよう。作ってくれたシェフに失礼だ。」
キョウヤは運ばれて来た料理を食べ始める。
「それなら私も、いただきます。」
それからキョウヤ達は、普通に恋人同士でする他愛もない話を延々として、食事を終わらせる。
「合計で1万6700円となります。」
「ではこちらで。」
キョウヤはキャッシュカードを渡す。
「こちら、お返しいたします。」
カードを受け取り、キョウヤ達は出る。すると、ノイズを引き連れたクリスがいた。
「どうした。また遊んでもらいたいのか?」
「そうつれないこと言うなよ。私はちょいと頼みがあって来たのさ。」
「頼み?俺に何の。」
「あんた達、異世界から来たんだってな。なら、さっさと帰ってくれねぇか?」
「理由は?」
「あんた達が居れば、居るだけで戦渦の火種はばらまかれる。だからさっさと帰って欲しいんだよ!」
「それは、お前の本心か?それともフィーネの請け売りか?どっちだ?」
「なんでお前らがフィーネの事を!」
「何故って、俺達の世界にも居るからだ。フィーネがなっ。そして、俺達はフィーネに頼まれて地球に来た。全ては、フィーネの過ちを止める為に。」
「へっ!そうかいそうかい。まあ、明日は平和だといいな。」
クリスはそう言って去ってしまう。
「美冷、食後の運動だ。」
キョウヤと美冷は迫り来るノイズを蹴散らし、二課に戻った。
「オッサン、俺達の作戦、雪音クリスに筒抜けみたいだぜ。」
「なんだと!」
キョウヤの言葉に弦十郎達は驚き、了子は眉をしかめる。
「これは輸送計画は中止にした方がいいんじゃない?」
「いや、むしろ好都合だ。デュランダルを餌にネフシュタンの鎧を回収出来るかもしれん。それに…」
「それに?」
「いや、何でも無い。とにかく、キョウヤ君達は身体を休めたまえ。」
「それじゃあ、お言葉に甘えて、おやすみなさい。」
キョウヤ達は去ってしまう。
翌日、了子の車にデュランダルと響を乗せ、護衛用の車を4方向に配置してその後ろを追うようにキョウヤと美冷がバイクに乗って移動を行う。
「上手く成功するといいですね。」
「響ちゃん、こういう時は絶対
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