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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第十一話 ファーストアラート 1
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を抱き上げたまま、グルグルと回り続けた。
なのはside
一騒動後、アスカ君は浮かんでいるデバイスを机にがぶり寄りで見上げていた。
うわーっうわーっと子供みたいな声を上げて待機状態のデバイスをガン見している。
その後ろでは、目を回したシャーリーがイスに座ってダウンしていた。
あはは、しょうがないなあ。
私は苦笑しつつも、デバイスの説明をしていた。
「……以上が注意事項だよ。わからない事があったら聞いてね」
一通りの説明を終えたので、そう聞いてみると、アスカ君は何度もコクコクと頷いていた。
なんだか微笑ましいなあ。
「みんなにも言ったですけど、この子は生まれたばかりです。大事に、でも限界まで育ててあげるですよ?」
そう。
みんなに渡したデバイスは生まれたばかりの赤ん坊と同じ。
みんなと一緒に成長していくものなんだ。リインはそれを伝えたかったんだけど……
「了解であります!この子は嫁に出しません!オレが育てます!」
「ア、アスカ、落ち着くですよ」
錯乱状態に近いアスカ君に、リインがどん引きしている。
「まあまあ。インテリジェンスデバイスがよっぽど嬉しかったんだね」
以前から、インテリデバイスいいなーって言っていたから、急に手にする事になって喜びが爆発しちゃったんだね。
って思っていたら、ガバッとアスカ君がこっちを見た。…ちょっと怖い。
「隊長!この待機状態はなんですか?」
ん?どういう事?
待機状態?
ああ、そういう事か。
「うん。アスカ君のデバイスの待機形状は、イヤーカフだよ。ここまで小型化できるなんて凄いよね」
ペンダント型というのは結構あるし、指輪型ってのも少しずつ出始めてきている。
イヤーカフっていうのは、シャーリーのオリジナルかな?
「そうですか!イヤーカフですか!」
バッとまたデバイスに目を向けたアスカ君だけど、また私に顔を向けてきた。
今度はなんだろ?
「イヤーカフって……何ですか?」
ズテッ
その場にいた全員がコケてしまったのは、悪くないよね?
「あ、あははは、アスカ君はアクセサリーとか身につけないもんね」
だ、大丈夫だよね、私。引きつった顔してないよね?
ちょっとだけ乾いた笑い声になってしまった私は、待機状態のデバイスを手に取った。
「イヤーカフっていうのは、ピアスやイヤリングのような耳飾りの事だよ。こうして、耳に引っかけるようにして付けるの」
私は手にしたイヤーカフをアスカ君の右耳に滑らせるようにして付けてみた。
「え?い、いやー、隊長直々に付けてもらえるとは…」
ちょと顔を赤くするアスカ君。あ、
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