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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第十一話 ファーストアラート 1
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間、スバルのナックルが襲いかかるって寸法さ!)

計三枚のバリアを展開しているので魔力消費は激しい。だが、出し惜しみをして追いつける相手ではない。

アスカは全力でなのはに向かって行く。

「昇格試験の時に使っていた戦法だね。じゃあ、こうだよ」

なのははバリアを突然解いて上昇した。

「え?えぇぇぇ!」

不意に圧力が無くなった為に、アスカは前につんのめってしまった。

「背中がガラ空きだよ」

アクセルシューターがアスカに襲いかかる。

「リボルバァァァァァシュゥゥゥゥゥト!」

そうはさせまいとスバルが魔法を放つ。アクセルを撃ち落としたが、今度はスバルが隙だらけになる。

「エリアルコンボ・A!」

体勢を立て直したアスカが、スバルの前に出てバリアを張る。

「フォローとリカバリーも素早いね。いいよ、その調子!」

そう言いながら、なのはは4発のアクセルシューターを呼び出してアスカのバリアに叩きつける。

「ぐぅ……この4発を凌げば、ア、アクセルシューターはあと1発、これを耐えきれば!」

バリアでスバルを守りながら、アスカはなのはの隙を伺う。その時、

ピシッ!

「なんだ?」

魔力弾がバリアにぶつかった時に亀裂音がした。だが、バリアに異常は無い。

ピシッ!ピシッ!

アクセルシューターがバリアに叩きつけられる度に音がする。そして……

「あ、ヤバイ」

音の発生源を突き止めたアスカが思わず呟いた。

「クリスタルが保たない」

亀裂音の発生源は、デバイスに取り付けられているコアクリスタルから出ていたのだ。

クリスタルに亀裂が入り、アクセルシューターの攻撃の度に大きくなっていく。

「このままじゃ……スバル、下がれ!」

バキン!

アスカが叫んだと同時に破裂音が響き、コアクリスタルが砕け散った。

「きゃあ!」

デバイスに送り込まれていた魔力が一気に放出され、その爆風に煽られてアスカとスバルが吹き飛ばされる。

何とかスバルを庇いながらアスカは地上に着地した。

怪我の功名で、その爆風に巻き込まれたアクセルシューターが消失してしまったのは、アスカ達にとっては幸運だった。

「エリオ、今だ!」

アスカ、それまで戦闘に加わっていなかったエリオに合図を送った。

エリオは戦闘開始時から安全域に待避し、キャロに多重ブーストをかけてもらっていたのだ。

「いっけぇぇぇぇ!」

ストラーダを構えたエリオが、なのはに突撃する!

「!」

なのはがバリアを展開してエリオを迎え撃つ。

そして、二人が空中で激突する。

爆炎が舞い、エリオが弾き飛ばされた。

「「エリオ!」」


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