機動戦艦ナデシコ
1390話
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たらしいテンカワの言葉だったが、別に隠していたわけでもないので、普通に頷く。
「ああ。このままだとルリに負担が掛かり過ぎるからな。それにまだ見つからないって事は、どのみち何か別の手段を打つ必要があるだろ」
ルリとオモイカネというこの世界でも屈指のコンビで無理なら、考えられるとすれば全くネットとかがない場所に隠れているとかか。
……それだと結局長谷川がいても見つからないような気がするが……
ただ、電子精霊であれば、ルリと違う捜索方法が出来るというのも間違いはない。
それで見つかればいいんだが……
「そうか。ルリちゃんもこれで多少は休めるようになるのかな。……頼むよ、アクセル。ルリちゃんの為にも、その長谷川って人を連れてきてくれ。ユリカも、何だかんだと親父さんが生死不明だってショックを受けてるみたいだし」
「へぇ」
テンカワの言葉に、思わずそう告げる。
まさかユリカの事をそこまで心配しているとは思ってもみなかった。
ユリカから一方的に攻められてるテンカワだが、本当のところはそう嫌って訳でもなかったのか?
それとも単純に幼馴染みだから心配なのか……
何だかこうして見る限りだと後者っぽいな。
ともあれ、まずはミスマルとヨシサダを保護する事が最優先だな。
「……何だよ」
俺の呟きをどういう風に受け止めたのか、テンカワが不満そうに尋ねてくる。
「いや、何でもない。イチゴパフェが美味いと思っただけでな」
「そうか? まあ、ナデシコ食堂のイチゴパフェだしな」
そう言いつつ嬉しそうなのは、このイチゴパフェを作ったのがテンカワだったりするんだろうか。
そんな事を考えながら、イチゴソースのかけられた濃厚なバニラアイスへとスプーンを伸ばすのだった。
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