第119話
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ター。察するに、あなたは数々の実験を総括していた責任者のだったようね……?」
「フフ、その通りだ。だからといって教団内の位階が高いわけではない。そもそも我が教団は、真なる神の元、平等の―――」
「レンはそんな事、知る気はないし知りたくもないわ。―――それより、だったら知ってるはずよね?”楽園”と呼ばれたロッジのことを……」
ヨアヒムの説明を遮ったレンは真剣な表情で尋ね
「レン………」
「……………」
「レンちゃん………」
レンの言葉を聞いたエステルとヨシュアは真剣な表情で、ミントは心配そうな表情でレンを見つめ
「その名前は………!?」
「あの黒いファイルにあった………」
レンの言葉を聞いたロイドとエリィは驚き
「ほう……その存在を知っているのか?あれは教団の有力者がわざわざ作らせたロッジでね。各地の有力者を取り込み、弱味を握って教団の手づるとする。正直、僕が考えていた実験の趣旨からかけ離れてしまったロッジだったよ。」
「そう……………やっぱり………」
「なるほど………そういう事か………その”楽園”とやらに引き込んで議長の弱みを握ったんだな!?」
意外そうな表情をした後答えたヨアヒムの説明を聞いて納得した様子で頷き、ロイドは真剣な表情で尋ね
「あ………!」
「やっぱりそう繋がんのかよ………!」
エリィとランディは声をあげた。
「フフ、僕は全てのロッジの実験結果に目を通していたからね。6年前の、あの忌々しい作戦で殆んどのロッジが失われた後………丁度いい後ろ盾を手に入れることが出来たわけだ。”ルバーチェ”なんていう、便利な手足のオマケ付きでね。」
「やっぱりか………警備隊を操れているのもそのあたりの関係だな………?」
「そ、そういえば………」
「どうやって”グノーシス”を連中に服用さえやがったんだ!?」
ヨアヒムの話を聞き尋ねたロイドの疑問を聞いたエリィはある事に気付き、ランディは目を細めて尋ね
「ああ、議長の子飼いである警備隊司令に強引に回させたのさ。ウルスラ病院で開発された画期的な栄養剤という触れ込みでね。クク、まさかこんなにあっさりと信じるとは思わなかったが………」
「くっ………やっぱりか………!」
「阿保司令が……さすがに迂闊すぎんだろ………!」
ヨアヒムの説明を聞いたロイドは唇を噛みしめ、ランディは目を細めて叫んだ。
「―――”楽園”に話を戻すがあれは例の作戦に参加した”英雄王”や”闇の聖女”達によって潰されたようなんだよね。」
「…………………………」
話を戻したヨアヒムの話をレンは真剣な表情で黙って聞いていたが
「ああ、しかし”楽園”には一つだけ大きな心残りがあっ
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